□ ノースペシメン
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・―□ 航空系
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    ・―□ 2004  航空自衛隊千歳基地  航空祭
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    ・―□ 2003 航空自衛隊千歳基地 航空祭

























メインゲート

ロープで示されている順路に沿って歩いていくが、たかだか基地の玄関先にもかかわらず予想以上に長い道のりにやや体力的不安を感じる。広報館で航空祭プログラムを 2冊取得。裏面には 6ヶ所のスタンプラリーがあり、幸先よく 2つゲット!まあこんなお遊びにマジメにつきあうなんてオトナ気ないよな、とか思っていたら…数時間後、滑走路側のスタンプラリーのノボリを起点として老若男女がズラーッと行列をなしていたのだ (^^;
まったくもってオトナ気ないのは僕だけではなかったようで…お祭りをなめていた僕は甘かったと深く反省。

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基地の一角とはいえ会場は広い。荷物を抱えてあちこち見て回ろうとすると疲れる。とくに喫煙コーナーが
広大な会場の一般休憩所壁際と模擬売店スミにしかないのには多少辟易したが、あるだけマシと考えよう。

僕の辿った順路だが、航空祭会場入り口からエアパークを横目に広報館を通過して 308 一般休憩所で資料展示をざっと見た後、航空機等展示会場(要するに地上展示)を見に行った。(航空機等展示会場案内図の左手前から)なぜか海自の P-3C オライオンがあったり、C-130H ハーキュリーズ(*)や川崎 C-1 など空自の輸送機の類が並んでたりする。よくこんなデブが空を飛ぶものだと感心する(揚抗比は充分大きいのだが)。そのエリアで僕がひときわ目を惹かれたのが翼をたたんだ E-2C ホークアイだった。
(*) KSSのOVA「マーズ」(AT-Xのヌルイやつじゃないよ)において撃墜されるシーンがあるのだが、左主翼を破壊された途端、翼の破壊された方の左側からぐらりと沈んでいくところがストレンジなリアルだと思って感激した覚えがある。もちろん駐機状態で左主翼が破壊されたのならば右側に傾いていくのだが、飛行中は逆に主翼の揚力に吸い上げられて浮かんでいるわけだから、その主翼の片方が失われればそちらへ傾く道理である。当たり前のことだけど、アニメでこうした当たり前の描写を見る機会は意外と少ない。

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米軍機で千歳基地に来訪していたのは F-16 2機だけのようです。↑無理もないけど残念でした。
米軍機の展示予定スペースには空自のペトリオット(*)や 対空機関砲 VADS1改、陸自の 81式短SAM (**)、携帯地対空誘導弾スティンガ等が並んでました。

(*) 言うまでもないことですけれども、航空自衛隊では報道等で一般に流通していた米国製の地対空ミサイル『パトリオット』の名称を『ペトリオット』と呼称・表記します…ってもはや後者の方が流通している感がありますけれど。"patriot"(愛国者)の発音は『ペェートリッ』っぽく聞こえるのでペトリオットの方が米国人に通じやすいでしょう。なにせ射程の都合上、日本国内では実弾射撃訓練ができず、やむなく渡米して実射訓練しているそうですから、国内で呼び慣わされた名称より現地語に近い呼称が必要だったとも思われます。
(**) 81式短距離地対空誘導弾の通称。主に陸自、基地防空に海自・空自も装備している東芝製のミサイル。
なにがスゴイって「ガメラ 大怪獣空中決戦」(通称:ガメラ 1 )において飛行中のガメラを叩き落としたっていうぐらいですからおそろしくスゴイのです(笑)。制作者もホントはペトリオットくらいは使いたかったそうですが。




麗しの E-2C:
グラマン (現 ノースロップ・グラマン) E-2C ホークアイ
[ 早期警戒機 ]

全幅24.56m, 全長17.54m, 全高5.59m, 翼面積65.0u,
自重17,265s, 最大離陸重量23,556s,
発動機 アリソンT56-A-425 4,910shp×2,
最大速度598q/h /SL, 巡航速度496q/h /8,565m,
実用上昇限度9,390m, 最大航続距離2,583q(フェリー時),
離陸距離793m, 着陸滑走距離439m, 乗員5名,
原型初飛行:1960年2月1日, E-2C:1971年1月20日

航空総隊 警戒航空隊 第601飛行隊(三沢基地)に
13機配備され、常時 2機がアラート任務に就いている


僕は基本的に現用ジェット戦闘機が好きで、ヒコーキは性能に比例して美しいと思っているんですが、ターボプロップ機でおそらく唯一大好きなのが E-2C です。ロートドームと機体の絶妙なバランスはもちろん、主脚を収めたエンジンナセルの形状、搭載電子機器を冷却する為のエアスクープ、航空母艦で運用する為に高さを抑えた独特の尾翼配置と主翼の折りたたみ機構など魅力満載のヒコーキです。駐機状態をひと目見ただけではフォルムや隠れて見えない部分の形状把握がし難いという点では山下育人(*)デザインに通じるものがあるかもしれません。
(*) 余談ですが当初、「戦闘妖精 雪風」(山下いくと:SF指向・ハッタリ曲面構成)と「ラーゼフォン」(佐藤道明:装甲キャノピ・空力的には現実指向) のメカデザイナーは逆の方がよかったのにとこぼしていたものですが、メイヴ/レイフの美しいデザインを見るにつけ、雪風の方が商品化される可能性が高い戦闘機が主役の作品であることが幸いしたと今になって思います。ラーゼフォンに出てきた戦闘機って立体化されないのかなあ。



日本で E-2C 導入のきっかけとなったのは '76年9月、ソ連防空軍のベレンコ中尉が亡命を求めて MiG-25 "フォックスバット" で函館空港に強行着陸した事件です。地上のレーダーでは水平線の向こう側は見えませんから、低空で侵入されると対処できない、じゃあレーダーを空に飛ばそう、ということですね。空自としてはホントはもっと高くて性能のいい機種が欲しかったかもしれませんが…。今は E-767 早期警戒管制機がありますけど。ところでこの強行着陸事件でもっとも危機管理が必要だったのは最新鋭戦闘機を鹵獲されたソ連軍が奪還あるいは機密保持の為になんらかの実力行使に出た場合の対処であったとも聞きますが、結局、当の MiG-25 は無事ソ連に返還されたらしいです。その MiG-25 ですが電算機には真空管を使用しており対核電磁パルス対策はバッチリだとか。米国土の適当なところに熱核爆弾を 2、3発打ち込めば核電磁パルスで電子回路は焼かれ、行動不能に陥った米軍兵器たちの上空を悠々とソ連機が舞っている、というシナリオもあながち妄想ではなかったとか。本来 MiG-25 の開発目的は、結局開発中止となった米空軍の超音速爆撃機 XB-70 バルキリーの要撃であり、ステンレス材を多用し燃費の悪いターボジェットエンジンで最大速度マッハ 3 クラスを実現したものの、仮想敵機が立ち消えとなって用途を見失いました(のちにターボファンジェットエンジンに換装し MiG-31 として使いまわされるのですが)。そんな MiG-25 ですが、クリップドデルタ翼・双発・双垂直尾翼という形式はのちの我らが F-15 イーグルのご先祖様といえなくもないのです。



展示スペース(=立ち入り禁止区画)がやたらと広くて、光学望遠のない僕のチープなデジカメでは粗い画像になってしまいました。アングルも単調で同じような写真ばかり撮ってしまいました。当然ですが上面や下面はもちろん細部の拡大写真も撮れませんでした。主翼を展開した姿も拝みたかったのですが展示スペースの都合からか終始主翼をたたんでいました。でも E-2C のプラモがあったら是非折りたたみ状態にしたいです。






F-15J 油圧作動展示:



会場アナウンスによるとすぐそこの 303 で油圧作動展示があるとのこと。さっそく駆けつけると疎らな人の輪ができていた。司会進行役の自衛官が低い壇上で説明している。懸架された F-15J の油圧駆動部分を実際に動かして見せてくれるのだという。ワクワクして待っていると、その前にジャンケン大会をやるらしい。僕は、どちらでもいいジャンケンには勝って無駄にツキを消費するのがイヤなので負けることにしているが、空自の景品ならなんでも欲しいので真剣に読みをいれて 3回の勝負に勝ち残った。んで、もらったのが下の画像にあるクリアファイルだ。ま、つかみはおいといて説明が始まった。格納庫の中ではエンジンに火を入れることはできないので、うしろの黄色い装置を使うらしい。電源車?いや油圧供給装置とかいうのがあるのかも?説明によるとこの油圧には 1cu に小錦が乗ってるくらいの力があるそうだが具体的な値は忘れた。自衛官がコクピットに乗り込む。と、別の自衛官が走ってきて機首側面のアクセスパネルを開いてゴソゴソといじる。ホントにヒコーキってあちこち開くなあと思う。パタンと閉じてパチンパチンとノブをはじいてロックする。



まず二次元可変断面形エアインテークの吸入角を動かす。斜めから見ていたので奥にある筈の可変ランプの動きまでは見えなかった(動かなかったのかもしれないが)。しかし対気速度やエンジン吸気などによって自動的に調整されるものと思われるので随意に動かしてみせることができるとは思わなかった(ま、ホントにできなきゃテストができないわけだが)。この二次元可変エアインテークだけでも F-15 が当時の贅を尽くした最高級機であったことがうかがえる。その F-15 の後継機であり、デザインステルス適用の F/A-22 ラプターのエアインテークではそのへんどうなっているのだろうか。内部には可変ランプくらいはあるのかな?

次に各舵面を動かす。縦操縦はスティックの前後でエレベータ(水平尾翼)が上下に動く。戦後しばらくあとの戦闘機の水平尾翼はほぼすべてスタビレータ方式(全遊動式)だが、いちいちスタビレータなどとはいわずにエレベータっていうよな。で、横操縦はスティックの左右で主翼のエルロン(補助翼)と差動水平尾翼が左右逆に動く。エルロンと差動水平尾翼が連動して動くのはリクツでは知っていたけど実際にその通りに動くのを見ると少なからず感激する。FBW(フライバイワイヤ)もない機械式リンケージ/サーボの時代によくもまあとも思うが、もっと以前に英国で超音速爆撃機として開発され試作機が良好な性能を示すも英国内外の政治的策謀(政権交代と米国の圧力)によりキャンセルされた BAC TSR.2 (*) でも差動水平尾翼は採用されていたというからその先進性に改めて驚く。まあ現用戦闘機では既に標準装備となっているけれども機動性を向上する目的で差動水平尾翼を採用した実用戦闘機は F-15 がハシリではある(F-111や F-14 などの VG 翼機は主翼後退時にエルロンが使えないので必要に迫られて装備しているが)。ヨーイングはペダル踏み込みでラダーが動く。よく見るとラダーは垂直尾翼の高さの半分ほどである。垂直尾翼は舵面としてより方向安定板として重要であり増面積化しているのかもしれない。双発機の双垂直尾翼というレイアウトはソ連の MiG-25 以来、米軍の F-14, F-15, F/A-18, そして ATF の F/A-22 と脈々と続く定番となっている。
(*) TSR.2 は「ストラトス・フォー」においてジェットエンジンと両主翼下の RATO (Rocket Assisted Take Off) ポッドの推力を併用して ZELL(ゼロ距離発進)し、最後尾にあとづけされたロケットモーターに点火し成層圏外縁部まで上昇して、機体下部に搭載した迎撃ミサイルを発射する超高々度迎撃機=メテオスイーパー機として登場した。その他の改装部分は丸窓キャノピーと(対 G 姿勢として論議を呼んだ)バイク状コクピット座席である。迎撃ミサイルは当然ながら(設定には明記されていないが)熱核弾頭であり、NEMP(核電磁パルス)の影響に備えて真空管回路を装備している。実在の BAC TSR.2 はその美しい機体形状と悲劇的末路から佳人薄命として一部ヒコーキファンには有名だったらしい。僕などはこのアニメで TSR.2 の存在を知ったが、その手のヒコーキ本でも実用化されていない為か露出度はきわめて低かったように思う(というかネット以外で見たことがない)。模型もバキュームフォームキット(脚はメタル製)しかなく、素人の僕には敷居が高い。
古くは「超時空要塞マクロス」の実質的主役機である VF-1 シリーズの名称の由来となったノースアメリカン XB-70 バルキリーの実機が広くアニメファン層にも知れ渡った例がある(「機動戦士Zガンダム」では XB-70 のレプリカ機が登場していたりする)。次はどんなのがあるのだろうか。アブロ・カナダ CF-105 アロー?…は「ナジカ電撃作戦」にちょっとだけ登場したらしい(未見)。「ストラトス・フォー」の登場機として候補に上がったが、RATO や ZELL などの装備は設定に流用されている。では XB-70 のエスコート機として計画されていたノースアメリカン YF-108 レイピアはどうだろうか。実際飛んでないし、垂直尾翼 3枚案というのはいただけないが、カナードつきデルタ翼機という基本レイアウトは欧州新鋭機(ラファール、タイフーン、グリペン)に通じるものがあるし、完成形が示されていないからどうにでもカッコよくデッチ上げられるのではないだろうか。

そういえば「エナジーエアフォース」の掲示板で、着陸は失敗したことがないなぁとサラリと言ってのけたのは実は本物の P-3C (海自の対潜哨戒機)パイロットで、やはり戦闘機は着陸に関しても頑丈にできてるらしい(無論ゲームだから全般的にマイルドな条件になっているのは言うまでもないが)。その人がゲームと本物のヒコーキとの操縦感覚の違いについて問われたとき、最も違うのはエルロンの効きだ、というのが興味深い。ひとつには、本物のヒコーキは旋回する為にバンク角をとれば揚力が減り抗力が増すので高度あるいは速度を失うが、ゲームではそれがあまり再現されてない可能性がある。3ポイントロール(だっけ?) などはゲームでは横操縦だけでなんでもなく行えるが、実際には絶妙なスロットル調整やヨーイング操作が必要であるがゆえにワザにさえなっているのかもしれない。もうひとつには、これが P-3C パイロットの発言であり、機動性を向上するために差動水平尾翼を装備した F-16 や F/A-22 などの横操縦の過敏さを体験したことがないのだろうということである(ま、ゲームがどこまで実機に忠実なのかはおいといて)。舵が増えるのだからその操作感の違いは相当なものだろう。F/A-22 のように推力の偏向まで舵としてはたらくならなおさらである。


その次はランディングギアの上げ下げを行う。展示用の F-15J は支柱と懸架でランディングギアが若干浮いている感じ。ギアアップでは、バタン!と脚柱部以外のドアが開き、ガッコン!と脚が収納され、バタン!とすべてのドアが閉じる。ギアダウンでは、バタン!とすべてのドアが開き、ガッコン!と脚が降ろされ、バタン!と脚柱部以外のドアが閉じる。これがメインイベントなのか何度も何度も上げ下げしていた。
5月の日記のやまと製 1/48 VF-1 の感想文でも述べた通りギアダウン後には閉じられるドアならば閉じるのである。やまと製 1/48 VF-1 の場合、ギアダウン状態を再現するにはノーズギア後部のドア及びメインギア後部のドアを閉じておかないと不自然なのである。ハセガワ製 1/72 VF-1 の場合はすべてのドアを開いた状態にしているけれど、アレは立派な支柱によって艦上機(艦載機に非ず)であることを演出しているのと、伸縮とヒネリを加えた複雑なランディングギア収納を固定モデルということで回避している為である。その点やまと製 1/48 VF-1 はフル可動を宿命とする故に、ノーズギア支柱がなくメインギア支柱が比較的短く、またヒネリ機構がない為にエンジン部直下の筈のメインギア収納庫が深すぎるといった欠点がある。


そして最後はフラップ?…じゃなくて、エアブレーキ?…でもなくて、アレスティングフックである。知ってる人にとっては常識かもしれないけれど、僕にとっては海軍との共用機種である F-4 ならともかく純然たる空軍機である F-15 にそんな装備があるとは初耳だったので『ええーッ!』と声に出して驚いてしまった。といってもブレーキ故障時、滑走路にワイヤーを張って使うそうで、航空母艦に着艦するような用途ではないとのこと。しかし飛行中にブレーキの故障なんてわかるのかな?ともかく緊急時用の滑走路にはワイヤーが設置されているそうな。んでもって使用時には派手な火花が散るらしい。ネットで検索すれば火花を散らす F-15J の画像を見ることができる。ttp://www.h3.dion.ne.jp/~off/hook1.jpg とかね。


[ ジャンケン大会の景品 F-15J クリアファイル ]

拡大表示:壁紙用? 1024×768




三菱 F-2A:


E-2C の次に目にとまったのが、同じく三沢基地から飛来してきた三菱 F-2A 支援戦闘機です。いよいよ配備が進んでいるのですね。僕の卒論のネタは FS-X の新聞報道についてでした。図書館で縮刷版の該当記事をコピーしてデータを統計して各紙の傾向を分析し、ついでに朝日新聞のテクニカルタームの誤用をいちいち指摘して叩きのめすといった内容でした。ちょうど木製モックアップが公開された頃だったかな。ゼミの先生が元朝日新聞の方だったので結構ウケて A+ の点をもらいました…自分の昔話はともかく、FS-X(F-2)開発に至るまでの紆余曲折には『親分の米国っていうのはそういう手を使うヤツなんだ』と納得するしかない日本の立場を思い知らされます。確かに姿かたちこそは米国風だけど、日本の技術の粋をつめこめただけ幸せな子かもしれませんよ。かの国のように高度な航空機技術や航空機産業そのものが叩き潰されなかっただけマシというものです(たとえば英国では TSR.2 のキャンセルによって独力で超音速機を開発する技術が失われ、カナダではアローのキャンセルによって航空機産業自体が衰退し戦闘機などは全面的に米国からの輸入に頼るまでになっています…アローの開発キャンセルの経緯については、「アロー」というカナダ映画があるそうですが残念ながら未見です)。しかし複合材料部品の製造やアクティブフェイズドアレイレーダーなどの日本が先行して開発していた技術は無償で米国に渡り、さらに F-2 を 1機調達する毎に 47 億円もの我が国民の血税が米国に渡るというシビアな現実があります。米国としては『殺さず生かして使え』という腹なのでしょう。気が早い話ですが FI-X こそは純国産でという悲願は既に現段階であるでしょうし FS-X で得た経験で対米交渉のコツをつかんだわけですからマジで純国産機の線もなくはないでしょうが、個人的には F/A-22改 F-3 とかいうのを期待しちゃうんですけどダメでしょうか。純国産機ってカッコ悪いイメージがあるの で…(^^;



F-16 同様の感圧式サイドスティックって気になりませんか。F-15J や 三菱 F-1 だったら中央のスティックがぐりんぐりん動いていたわけですが、それが一転してひじをついて右側の動かないスティックを握るというのはどういった感覚なのでしょうか。スティックの傾き角もフォースフィードバックもないわけです。おまけにどうやらラダーペダルに至っても感圧式らしいです。以前、米空軍は F-15 と F-16 という操作感覚のまるで違う機種を運用していてスゴイなあ、いや、パイロットの機種転換なんてほとんどやらないんだろうなあ、とか常々思っていたのですが、F-2 の導入によって空自もまた同じ状態になったわけです。ま、聞いて想像するだけならば違和感や不安感のある感圧式ですが、F-16 という戦闘機がこれだけ世界中でベストセラーとなり、同じくらいのパイロットが難なく飛ばしていて致命的なトラブルもないという現実をみれば、意外と人間の感覚にフィットする操縦装置なのかもしれません。ただ、FBW(フライバイワイヤ)全盛の今日においても(従来の機械式リンケージを考慮しなくてよくなっても)意外とサイドスティックかセンタースティックかについては軍やメーカーでも論議があるようです。かつての、あるイスラエル武官の『右腕に損傷を受けた場合、サイドスティックでは生還できない』という発言は幾多の実戦を経験したかの国ならではの戦訓から得たシビアな指摘なのでしょう。… PC に限らずゲーム機でもフォースフィードバック スティックはありますが、感圧式スティックはあるのかな?



ベタで申し訳ありませんが F-16/AFTI のようにインテイク部にカナード(強度不足で断念)をつけた方が翼が多くて見栄えがよく、いかにも CCV 的戦闘機としてとても絵になるのですが、実はなにもカナードをつけなくても空力中心と重心の位置を設計段階でレイアウトしておけば静的安定が負の CCV 的戦闘機とすることができるのかもしれません。T-2CCV のあとづけカナードは空力中心を前進させる為のもので、油圧を切り風見状態にすればもとの安定状態になるそうですし。でもやっぱロシアの Su-35 系統のようにカナードがついてる方が断然カッコイイ…というのはやはりアニメメカヲタ的発想でしょうか。T-2CCV では CCV 的運動をするには通常とはまた別の操作インタフェイスが必要で、操作数が増えても人間の感覚になじむような操縦装置をデザインするのは難しいのでしょう。だからというわけではないかもしれませんが、操作は従来の操縦装置のままで、モード切替によってインプットに対するアウトプットを変えるような CCV の適用をしているのでしょう。



航空自衛隊の戦闘機には要撃戦闘機(Fighter Interceptor)と支援戦闘機(Fighter Support)という 2つのカテゴリーが存在します。要撃戦闘機は敵航空脅威の迎撃任務に、支援戦闘機は敵海上/陸上脅威への航空支援攻撃に用いられます。我らが航空自衛隊が世界の空軍において特異なのが迎撃を行う戦略用途機を主、航空支援攻撃を行う戦術用途機を従としている点ですね。専守防衛を国是とする日本においては、領空侵犯機の迎撃任務に重きを置いているわけです。迎撃といっても防空指令所からの指示がない限り軽率に火器を使用して撃墜することは下手をすれば本当に戦争になってしまうおそれがあるのでできません。冷戦時の北大西洋条約機構軍と同じく『 敵の先制第一撃を許す 』わけですから、敵機を追い払うことができなければ逃げるだけ逃げて撃墜されるしかありません。厳しい仕事ですね。専守防衛などというのは同胞の血が流され死者の山を築いてはじめて武器をとることができるというこの国のありがたいポリシーです。さて、この F-2 などの一方の支援戦闘機はというと、文字づらだけみればハイ・ロー・ミックスというか高価な主力戦闘機を補う軽量戦闘機のようにも思えるかもしれませんが、同じ戦闘機でも実際のところまったく機種分科が違っていて、航空支援、すなわち海上/陸上戦では友軍の支援として対艦/対地攻撃を行うことを任務とする、米国的機種分科によれば攻撃機(Attacker)に相当する機体です。ならばなぜ、支援戦闘機などというわかり難いカテゴリーが存在するかというと、中華民国…じゃなくて中共(中華人民共和国)や南朝鮮(大韓民国)が戦後補償をたてにとって内政干渉し日本国政府がいきすぎた自主規制をしている為です。朝日新聞という不偏不党を騙るおじいちゃん新聞のような中共や南朝鮮の圧力に屈しているマスコミもこの状況に荷担しています。まあそれらの状況が自衛隊の悲壮感やカッコよさを演出しているのは確かです。





ああっ、まだまだ書き切れないっ…といったところで、

つづく




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