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Subject: 
          >第四話の諸問題
    Date: 
          Sat, 08 May 1999 04:08:18 +0000
    From: 
          Ashihara ibuma 
      To: 
          archeus@icn.ne.jp




こんにちは、イヴュマーです。感想です。

>第四話を見て関心の向かうべき方向は、浩之が葵(あるいは同好会)から
>どうやって手を引くかという点にあると言う。ゲームをしたかしないかに
>かかわりなく、同好会発足後の浩之と葵の関係に興味が向かないはずはな
>いからであると。

僕も(神木さんらと)同様に思って見ました。どうやって手を引くか、と
いうことではなく、その後葵ちゃんが幸せになれるかが僕の気がかりだった
ということですが、結果的には同じでしょう。

ゲームでは坂下との試合は神社裏での私闘であり、綾香と浩之以外に観客が
おらず、必然的に他の入部希望者が出てくるといった展開ではありません。
だから僕的にはアニメの解決は自然だったし嬉しかったと思っています。
(他の方にはそんなの単純に必然だから、という感想もありますが・・・)

>ゲームでは、葵と浩之の関係がどの程度に描かれているのか知りませんが、
>葵は、もしかしたら、アニメのように浩之に後押しされるのではなく、
>完全に彼に依存してしまっているように描かれているのでしょうか。
>そうだったら、ゲームは、葵の成長物語ではありません。まさに浩之に
>攻略される(ための)物語でしょう。

随分と乱暴な御意見であるように思えます。確かにゲームでの葵と浩之は
恋愛関係になり、浩之の不在(修学旅行)の間、葵はとても寂しい思いを
します。でもそのように依存していることから即座に成長物語でないとは
とても思えません。こどちゃにせよカレカノにせよ恋愛での依存は依存、
物語内での(格闘技なら格闘技の)成長は成長、だと思うんですけど。

ゲームの葵シナリオでの葵の成長と言えるのは、逆に、ひとりだと寂しい
なあ、ということなんじゃないのか、と思うんですけど。ゲームでも葵ち
ゃんはひとりで練習することもできますがオーバーワークになってしまっ
たり、いざ試合では緊張してしまったり、そういう意味で浩之無しでは葵
ちゃんは試合に勝てなかったと思うのです。独立してひとりでやっていけ
るからといって成長しているとは限らないと思います。(頭数あわせだけ
でなく)仲間が必要だと痛感したこと、そして仲間を得たこと、というか。

あ、ゲームでは他の入部希望者は遂に現れません。葵と浩之は、できれば
もっとたくさんでやった方が楽しいだろうな、でも二人っきりというのも
悪くはないな、という意見で一致しているようです。

>アニメを見た限りでは同好会の運営は、浩之なしでもやっていけるよう
>に描かれてませんか(私はそう受け取りました)。現に、宣伝効果と
>しての試合は成功を収めており、数人の部員を確保できたわけですから、

結果的には、ワタルさんのおっしゃる通りの展開になった、そして僕は
胸をなでおろした、というところです。「浩之が手を引く」といった描写
が必要であるようには思えませんから、この点は賛成です。

>一週間の練習で、これまで全く歯が立たなかった相手にかなうほどの技を
>身につけられるとも思えません。

練習は随分前からやってるので、というのと、あと葵ちゃんはエクストリ
ームルールに対応する為に各種の格闘技をマスターすべく色々な道場に
通っています。ゲームで坂下に辛くも勝利できたのはこれらの坂下が持ち
得ない技のひとつがカウンターで決まった、ということになっています。
このことが坂下のエクストリームに対する偏見を払拭する契機になっています。
ゲームでは葵vs坂下、ではなくエクストリーム(綾香)vs空手(坂下)
という面が強調されていましたし、また葵は坂下に対してよりも綾香の
メンツを潰すことに対する恐れの方がウエイト高かったようでもあります。

>したがって、浩之が葵からどう手を引くのかに関心があるというのは、
>ゲームを引きずった理解に由来するのではないか。私にはそう思われます。

僕としては、「>ゲームを引きずった理解に由来する」関心が、アニメに
おいてスマートに、感動的に解決された、と感じていますが・・・。
ゲームの経験がある方が有利か不利か、そのような論点はあまり好きでは
ありませんし、僕個人ではたとえば未読の漫画原作のアニメが始まるとしたら
その漫画を読むつもりはないというスタンスですが、もしアニメが好きになっ
たらあとで原作を読んで再びアニメを見返すということは考えられますね。

>ゲームでは、好恵に魅力を感じるような話にはなっていないらしいですね。

ゲームでは坂下は葵ちゃんに敗北する為にヤラレキャラですが、ファンはいますよ。

知り合いの速水さんが坂下のファンでSS書いてます。(導入は葵ちゃんですけど)
http://plaza12.mbn.or.jp/~hayami/html/yomi/novel/ex.html

あと、ToHeart SideStory Links にも坂下の話は割と色々登録されてるようです。
http://www02.so-net.ne.jp/~lit/leaf/thsslink/

ただ、アニメで描かれたような形ではないにしろエクストリームを認めて、その後
どうしたか、その点をファンが補完するといった話になるでしょうか(たぶん)。

>ゲーマーの人達の記事を読む限り、好恵だけでなく、岡田、吉田、松本と呼ば
>れる彼女達(第一話で委員長をいじめた三人組)はファーストネームで呼ばれていま
>せん。攻略の対象から外されているからなのでしょうか。

岡田、吉田、松本については物語内でファーストネームが判明しなかったからですが、
それはともかくファーストネームで呼ぶことが必ずしも愛着を示しているとは思いません。
僕は来栖川芹香萌えですがデフォルトというかもっとも愛着を表わす呼び方は「来栖川先輩」
です。また保科智子萌えの方々の呼び名が「いいんちょ」であることは間違いないでしょう。
おそらくゲーム中での浩之/ユーザーキャラの呼び方に倣うものであると思うのですが、
その法則に従えば坂下好恵は「坂下」なのです。かつての思い出の中での愛着ある呼び方
で呼ぶことにこそ愛着を感じるとは思いませんか。逆に、僕は松原葵にさほど思い入れは
ないにもかかわらず、葵ちゃんは葵ちゃんです。他の呼び方はしませんよ。

違う作品になりますが、たとえばエヴァで加持 <-> ミサト/リツコの互いの呼び方を
思い起こします。名前でちゃんづけするからといってミサトより深い関係というわけ
でもなく、苗字で呼び合うにも色々複雑な心理がはたらいていると思うのですが。

ではまた。

なんか他の方の掲示板に長々と書くのは気がひけるので(そうか?>僕)自分のページ
にちゃんと書けたらと思って試し書きしてるんですが、なかなか思うように進みません。
どの程度書けばいいのか、見た人には自明のことまで書かねばならないのか、いくら書
いても書き漏らしや勘違いがあるような、そんな気がして・・・字数制限の無い掲示板
だと思えばこんな気楽なことはないだろ、とも思うんですがね。掲示板だと相手がいる
から何書いたら面白いリアクションがくるか想像できるんですけど・・・
(実は表紙だけ(汗) http://www.lares.dti.ne.jp/~ibuma/index2.html)

ではまた^2。

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