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    ・―□ バンダイ 1/144 ハイグレードユニバーサルセンチュリー RX-77D ガンキャノン量産型



6月開催予定の神戸スキヤキ第3回ガンプラコンテストに向けて 1/100 HG サーペントと同時期につくってた 1/144 HGUC ガンキャノン量産型です。とても組みやすくて定石の胴部以外の後ハメ加工が一切不要という完全な色プラ設計になってます(とくにカメラ部や足首などは見事に色別にバラバラになります)。サーペントの塗装でなぜか塗料がはじかれるという怪現象で悩んでいたところで気分転換に組み始めた後発のガンキャノン量産型(購入したのは同時)が先に塗装完了してしまいました。てゆうか僕はまだ 1/100 サイズのガンプラって塗装/完成させた覚えが無いんですよね〜。MG なんかだと『組み立て必要な玩具』といった感じで仮組み状態で満足して遊んでるケースが多いのです。変形をする TMS では塗膜のクリアランスを考慮されていない場合が多々あるので塗装のハゲも気がかりですし、成型色のままでもほぼ設定色通りの完成品?が手に入るわけですからね。…とかもっともらしく弁解しつつも大きいスケールほどパーツ数とパーツサイズの点で表面処理や塗装が相対的に大変になるからというのが実情なのですが (^^;;

でもってこのガンキャノンの存在意義ですが自作デカールの初テスト及び第3回ガンプラコンの保険です。
今つくってるのは 1/100 MG ジム改で、アサヒ PF-21 カラーと暖色系ホワイトで反転塗装すべく塗料を調合し徐々に仮組みしています。どうもこのジム改のキット、きちんと接合部を消したりするには後ハメが難しい箇所が多くあちこちマスキングが必要みたいです。頭部のカメラもマスキングした方がいいようです。やはり 1/100 に手を出すのはまだ早かったでしょうか。たまたま後ハメ加工が難しいキットに当たったのかな。MG の方がヒケが激しいとも聞きますし。なんだかまた完成しないような気が…。まあこのページはガンキャノン量産型なので話を戻しましょう。

まずベースですが(オイ)神戸スキヤキ第2回ガンプラコンテスト参加賞のウッディベースに、ノイズを加えて透過度を調整してつくった片側2車線の舗装道路の隅に MS と同色で機体説明を打ってインクジェットプリンタで出力して貼り付けました。この道路の車線、同じく1/144の WTM の 90式戦車がなんとか通れる幅でして、だいたいスケールは合ってるかもしれません。しかし MS 運搬トレーラーって3車線使うのですね。いやはやデカイデカイ。そういえば「機動警察パトレイバー」のレイバーキャリアは高速道路の料金所を通れないという致命的欠陥が指摘されたりしましたが、「ガサラキ」における TA(タクティカルアーマー) はもっと小さいのでそのトレーラーは大丈夫なようです。ま、U.C.世界は近未来でなく百年以上未来のお話ですしコロニー内部はデザインされた人工都市ということで前述の現代日本の道路事情にはおかまいなく。

根本的に素組みです。ほんの少し加工したところはありますが。

【 工作編 】
[ 頭部 ]
アンテナを薄く削っています。金属線に置き換えてしまうと元の意匠を生かせませんし、おそらく補強と外部損傷回避の為に複合材料でカバーしている筈だからです。…とかいって現実の兵器は往々にして人にやさしくないキケンなカタチをしているんですが(アンテナ然り、パイロン然り…)。
額の連邦マークのレリーフは削り落とし、同じ形の黄色い自作デカールを貼っています。重量増加してまでマークをつけるのが不自然な気がしたからです。…ていうかホントはレリーフを塗るのがめんどうだったからです。
[ 肩アーマー/キャノン砲基部カバー ]
なぜか穴の開いてないブチ穴を開口しています。なんではじめから穴が開いてないんだろう?
[ 肩 ・ ひじ ・ ひざ関節 ]
防塵カバー風にティッシュペーパーで包んでます。関節がただの楕円柱に見えたので。あとレイバーっぽい記号が似合うような気がしたからかな。
[ 左手首 ]
穴あきコブシだったので穴を塞いで親指部にパテ盛って整形しています。なんでフォアグリップもビームサーベルも無いのに穴が開いてるんだろう?
[ コクピットハッチ ]
ビミョーに丸いのでなんとなく削ってエッジ出し。
[ 前部スカート ]
仮組みをばらしている最中にうっかり接続シャフト中央をポッキリ折ってしまいましたが、おかげで左右差動できるようになりました。なんではじめから分割していないんだろう?
斜めのトラス構造風の凸モールド(補強用か?)を削り落としています。自作デカールを貼る面を確保したかったからです。
[ 90mmマシンガン ]
機関部をマガジンごと回転させています。サイトが見えるようにとか伏せたときにマガジンが邪魔にならないようにとかほんの少し理由はあります。
[ 240mmキャノン砲 ]
砲口を開口しました。なんで塞がってるかな?

【 塗装編 】
《 基本塗装 : GSIクレオス Mr.カラー 》
[ 本体 ]
1番 ホワイト + 66番 デイトナグリーン +
175番 蛍光グリーン + 65番 インディブルー少量
[ 本体胴部/頭部 ]
1番 ホワイト + 175番 蛍光グリーン
[ カメラ ]
211番 クロームシルバー 筆塗り&磨き の上から 49番 クリアーオレンジ
[ バーニア/砲伸縮部/砲基部カバー ]
212番 アイアン 筆塗り&磨き
[ 額/手首/マシンガン/砲/足首/他 ]
61番 焼鉄色/同沈殿部色
[ 足底部 ]
137番 タイヤブラック
[ レドーム ]
1番 ホワイト(地色)/80番 コバルトブルー(帯部)
[ ベンチレータ ]
58番 黄橙色
《 補助塗装 : 田宮模型 タミヤカラーエナメル 》
[ スミ入れ/関節カバー ]
XF-27 ブラックグリーン
[ ベンチレータ部スミ入れ ]
XF-64 レッドブラウン
《 コート塗装 : GSIクレオス Mr.カラー 》
182番 スーパークリアーつや消し

【 デカール編 】
WAVE 製 X デカール 及び 自作デカール(↓)
自作デカールは初挑戦です。一般的に推奨されているドロー系ソフトは使い慣れないのでペイント系ソフトで作成しました。600dpiでパーツをスキャンしてサイズ合わせします。基本的に文字ですしデザイン上あまり色数を使ってもなー、と思って白一色です。3回くらい重ねて刷ったら市販デカールより透けない白にできました。
読めないほど小さな文字ではないのでじっくり見られるとバレるミスですが、"連邦" は Federal ではなく Federation が現在の公式な表記のようです。それにトロイホースは Trojan horse の方が正しいかもしれません。『型式名称は機密だから実戦機には書かない』と聞くので描いてませんが "type D" とか描いたら同じじゃん、とか今思いました。
"EFSF" はいつのまにか地球連邦宇宙軍として定着しています(以前はなんて表記してたっけかなぁ…)。
地球連邦の陸軍とか空軍なら EFGF とか EFAF とかになるのかなぁ。それとも陸戦 MS も EFSF なの?
搭載母艦名を英字 2文字で表記するのも定番ですね。ペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースなら WB 、同アルビオンなら AL 、同トロイホースなら TH となります(グレイファントムなら GP ?)。ここでよく使われるのが中抜き文字なんですがキレイに描く自信が無かったので少しアレンジしたらすごく読み難い TH になりました。まーこれもデザインということで。しかし TH という文字を見るだけで熱くて切なくなって泣いちゃいます。
"Guncannon type D" はデザイン優先ロゴでしたが Guncannon って縦線が多くて読み難いですねえ。無理して読まなくてもいいんですけどね。お飾りですから。楕円マークは WAVE 製デカールのひとつのマネです。
"206" ってのはキット付属のマーキングシールが TH のデザインロゴと、黄色い丸の中に黒で "6" だったので 6番機に違いない(早合点)、といっても一桁だけじゃ寂しいので 206 というウソ識別コードをデッチ上げてみました。慣例的にペガサス級は通常左右 MS 3機ずつ計6機運用ですが搭載可能 MS はもっと多く、また欠番機もあると思われます。したがってトロイホースの場合、ジムスナイパーII は 101〜106 のうち 3機、ガンキャノン量産型は 201〜206 のうち 3機の計6機がホットスタンバイ、ついでに各2機が準アラート待機で運用されていると考えることにします。んー、でも U.C.世界の MS の編成ってジオン公国軍おなじみの 3機小隊の印象が強く、連邦も 3機小隊で出撃することが多いのでわかりません。ツーマンセルだと会話が単調になるから? 4機中隊だと作画が大変だとか?尚、206 だけステンシル文字なのは頻繁に描きかえる為です。

― 簡易エフェクト編 ―
単に240mm砲の砲煙です。発砲の瞬間を切り取ったすさまじい砲炎/砲煙でなく、市街地での一効力射後の砲口から風にたなびく砲煙というユルいんだか緊迫してんだかという状況です。『あー、撃っちゃったんだな』って感じが出ていればいいなぁと思います。
砲煙を表現するのに色々検討しましたが、パテのように不透明なものでなく、脱脂綿はお手軽だけど繊維が見えるな、ということで色々とご助言を得て、グラスウールが有望でしたが黄色いものしかなく、同様にきめの細かいというホワイト・キューオンはシート状に整形されていて(吸音材なんだから当然だけど)薄い層としてしかほぐれません。綿棒はほぐしてみるときめは細かいのですが短くちぎれてしまいます。というわけで結局最初の脱脂綿に落ち着きました。写真はバックが黒なので繊維がイヤという程目立ちますがフツーの背景ならばさほど気になりません。まあこのへんがアクセントとしての落としどころと考えることにします。




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