□ ノースペシメン
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・―□ 航空系
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    ・―□ 2004 航空自衛隊千歳基地 航空祭  
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    |  ・―□ ブルーインパルス
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    ・―□ 2003 航空自衛隊千歳基地 航空祭


F-15J機動飛行 ロゴ無し版 800 x 600
photo by Fujimaru




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航空自衛隊創立 50 周年記念ロゴマーク
考案者 : 航空自衛隊 第 3 輸送航空隊 吉永淳 三等空佐



―――― 当ページ内目次 ――――
| メインゲート周辺 | 航空祭プログラム | 会場案内図 | ベースオペレーション | 航空機等展示会場案内図 |
| 千歳救難隊 UH-60J, U-125A | 第 3 高射群 ペトリオット | 警戒航空隊 第 601 飛行隊 E-2C |
| 第 2 航空団 第 201 飛行隊 & 第 203 飛行隊 F-15J | 米空軍 三沢基地 F-16C |
| 第 3 航空団 第 3 飛行隊 F-2A | 第 8 航空団 第 6 飛行隊 F-1 |
| 陸上自衛隊 北部方面隊 第 7 師団 第 72 戦車連隊 |
| 特別航空輸送隊 747-400 |

―――― 派生ページ目次 ――――
| 第 4 航空団 第 11 飛行隊 / T-4 ブルーインパルス |








メインゲート
撮影 : イヴュマー
メインゲートに『 航空自衛隊創立 50 周年 』の祝い文字です。おめでたいことです。
これまで日本の領土を護ってくれてありがとう。そしてこれからも僕らの空を護ってください。
千歳基地は開庁 47 周年だそうですが、 2007 年の航空祭は開庁 50 周年記念ということになりますね。



自衛官募集
撮影 : ふじ丸さん
充実とか安定だとかはともかく、はたして自衛官に "ゆとり" はあるのかなぁ?
イヴュマーは汎用機の SE 時代にマジで航空自衛隊に転職しようかと考えて募集事務所に行きました。
でも少し決意が遅かったようでして、もうほんのちょっと若ければ本当に入隊していたかもしれません。



立入禁止
撮影 : ふじ丸さん
E.S.W.A.T. の『関係者以外立ち入り射殺』よか穏便ですよね。でもきっと歩哨犬に噛みつかれて拘束されて機材やフィルム/メモリ全没収ということになるでしょう(「ベストガイ」ではそのあたりうやむやにされていましたが)。歩哨犬訓練展示というイベントもあったのですが、そのころ僕らは炎天下で地上展示を撮りまくって、軒並み売切れのジュース自販機に愛想を尽かして模擬売店の樽生ビール(ふじ丸さんはスーパードライ)をゴキュゴキュプハーしていたのでした。あぁ、脱水したカラダにはとてもおいしかったです。いえ、本当にいいお天気だったので、入場者に充分な水分補給を促すアナウンスが会場内にたびたび流れていたんですよ。



千歳基地所在部隊看板
撮影 : ふじ丸さん
千歳基地に所在する部隊の看板ですが、千歳基地の部隊紹介に載っていなかった『千歳地方情報保全隊』が気になります。最近改編された部隊とのことですがダーティな香りもします。いや、情報保全というからには秘密の漏洩といった航空自衛隊の暗部を暴く公安的な部隊なのでしょう。存在自体が部外秘な場合も往々にしてありますが、堂々と看板を出すのに躊躇はなかったということはオープンな組織なのでしょうか。



千歳基地案内 1280x700
撮影 : ふじ丸さん
この基地案内の便利なのは "絶対立ち入り禁止" のランウェイまでキッチリ描かれているところでしょうか。
航空祭プログラムの『会場案内図』や公式サイトの『千歳基地案内図』にはランウェイや管制塔は載っていなかったのですから、イラストが多少ディフォルメマンガチックだからといって侮れません。



メインゲート門柱
撮影 : イヴュマー
メインゲート左側の立派な門柱です。正しくは『千歳飛行場』というらしいです。昨年、タクシー運転手さんが「ああ、この辺りが2空団ね」などとさりげに地元民らしく呼んでいましたが、千歳基地には第2航空団以外にも多くの部隊や群が所在しています。千歳飛行場は千歳基地の施設のひとつなのかもしれません。その他に射撃訓練場等もありますし。さて、基地司令直下ではなくいくつもの組織系統の諸部隊が単に各地方基地に "所在" しているだけで別の部隊のことは詳しく知らないといったことは民間企業でもありがちですが、同じ基地の行事として毎年こうしたお祭りがあることは基地内の各所在部隊の団結にも一役買っているのかもしれません。無論基地の地元民や自衛隊支持者へのサービスが主目的だと思いますが。



エア パーク
撮影 : ふじ丸さん
会場への途上に エア パーク(航空機展示公園)があります。退役した F-104J (本物?)などが見えます。
ここのヒコーキだけは触り放題らしく、是非帰りに遊んでいこうとゆってたのですが、帰路の門を間違えた為にスルーしてしまいました。ほんのちょっぴり残念です。



会場手前のノボリ
撮影 : イヴュマー
メインゲートからてくてく歩いていくと会場手前に『祝 航空祭』のノボリがありました。裏面には『また来てね』といったようなことが描かれていますがトラップですので(笑)迂闊に引き返したりしないようにします。

メインゲートから会場への途上の広報館で航空祭プログラムを 5冊ほどゲットします。しかしあちこちで落としたりなくしたりして帰ってくると 2冊になっていました。情けねー。サバじゃねぇ!燦然 DVD 最高!



航空祭プログラム表紙 630x880 航空祭プログラム裏面  630x880

航空系の index にも記述したように、2004 千歳基地航空祭プログラム表紙には F-15J (日の丸イーグル)の空中給油中の写真が堂々と掲載されています。なんのことか解らない方もいらっしゃるかもしれませんが、一国民としても一空自ファンとしても相当に衝撃的なシーンと言えます。

「空中給油・輸送機は 06 年度から 4機導入される予定です。すでにアメリカ、ボーイング社に発注されています。1機約 275億円です。機体は中型旅客機やAWACSと同じボーイング 767 です。航空自衛隊は導入へ向け、空中給油の訓練を米軍の空中給油機と共同で開始しています。空中給油機の導入で航空自衛隊の戦闘機などの作戦範囲は大幅に拡大します。すでにアラスカまで無着陸での飛行もしています。」
以上「」内は不戦へのネットワークより引用。検索かけるまでマジで知りませんでした(恥)。

田宮模型の 1/32 航空自衛隊 F-4EJ ファントムII キット紹介ページでも F-4Eから「(略)空中給油装置が撤去され、F-4EJ と命名されました。」とあるように、当時の国政情勢では中共朝鮮勢力に圧されてわざわざ撤去されたものですが、後継機の F-15J では誰も何も言わなかったのか(米海空軍共用機である F-4 他世界各軍で採用されている プローブ アンド ドローグ(probe and drogue) 方式ではなく、米空軍で主に採用されている フライングブーム(flying boom)方式の)空中給油装置がそのまま残されています。清水としみつのマンガ「イーグルドライバー」(とくにオススメは致しません(^^;)第3巻には「左パネル後方壁ぎわ」の「黄色と黒のストライプの小さいレバー」をひくと空中給油受油器のカバーが「カシ」と開き、ACT中フュエルがビンゴとなった主人公の F-15J が来日米空軍機から空中給油を受けて無事帰還する様子が描写されています。80年代末のマンガのお話ですが当時も政治的に空中給油問題が論議されていた旨の台詞を見受けます。

ところでこの写真の日の丸イーグル、拡大してよく見ると複座型の F-15DJ のようです (^^;
僕自身 F-15 のプラモはつくったことないのですが(実機を見ているだけにあの使い込まれたまだらな塗装をどう再現するか悩みそうです)、タカラの食玩「ワールド ウイングス ミュージアム(以下 WWM )」(フィギュア プロデュースはもちろん海洋堂)第 1 弾の 1/200 マクダネル・ダグラス(現ボーイング) F-15 イーグルは(全 9 種すべて F-15 なのが大胆!) F-15J(米空軍の F-15C と同型の単座機)と F-15DJ(米空軍の F-15D と同型の複座機)でただ搭乗員を 2 名にしているだけではなくてコクピットサイズ・キャノピ形状が微妙に異なっているのをキッチリ再現してるんですよね。F-15 の単座型のコクピットは一見するとイジェクションシート後方にかなりゆとりのスペースがあって電子機器が詰め込まれているので同型キャノピでもいいんじゃないかと思っていたので感心しました(ただし [No.5] TF-15A 複座改造型は F-15D の原型を流用しているので実機と若干形状が異なる旨注意書きされているのですがそこまでは見識が及びません(恥))。WWM 第 1 弾コレクションは [No.9] イスラエル空軍 F-15C イーグルを残すのみとなりましたが、恥を忍んでイエローサブマリンで単品買いするか?ダブリ覚悟で買い続けていくか?たぶんいくらダブっても機数が増えると嬉しいし、F-15S/MTD アジャイルイーグルとか F-15E ストライクイーグルに改造するといったこともかなり無茶ですが夢ではないのでコンビニに寄ったら思わず買ってしまうかもしれません。F-15S/MTD のカナード翼は WWM 第?弾 F/A-18 の水平尾翼を流用するとか?あ、シークレットアイテムっていう可能性もありますね。これはもうイエサブ頼りということになるでしょう。しかし空自機のパイロットスーツが現用の濃緑系じゃなくて往年のオレンジ系(キャノピ内側に反射して視認性が下がるという理由で切り替えられたそうです)というのが解せません(つい最近のマーキング機もあるのに…)。あと飛行状態と駐機状態が同じアイテムで揃えられない(どちらかの状態に決まっている)というのが数少ない不満のひとつです。まあ、インストでスミ入れやマーキングや改造は大いに推奨されている(通常のプラモと同じ工具や素材や塗料がそのまま使える)ので好みの状態に改造するというのも楽しみのひとつとしてとっておきます。ちなみに箱のパッケージ開封紙は、離陸前に抜く航空機各所の安全ピン等についている、赤色地に白色文字の " REMOVE BEROE FLIGHT "
(飛行前に除去せよ)リボンをイメージしたもので非常にマニアックかつスタイリッシュなアイデアです。


それはさておき、航空自衛隊の空中給油装備(空中給油機の調達含む)の是非についてですが、個人的には『これ以上朝鮮や中華人民共和国にナメられてたまるか!』とか『やっぱり日本は合衆国の 51 番目の州に過ぎないんだなぁ…』とか思いますが、何がキライって "本物の戦争" ほどキライなものはないので、日本に対する紛争抑止力として少しでも役立ってくれるならば『空中給油装備は買い』に一票を投じたいと考える所存であります。安全をカネで買えるのかと問われれば、万一の有事における備えにはある程度の出費が必要であり、カネの出し渋りによって国土を蹂躙され国民を危険にさらすよりはよっぽどマシだからです。

(*) "合衆国の 51 番目の州" : 荒巻某なる仮想戦記作家のある本(タイトルは忘れた)のあとがきによると、日本国憲法原文は当然ながら米占領軍による米語で書かれており、日本語訳すると "国" に相当する単語は "state" すなわち米国の "州" ということになるそうです。ならば州である日本に(米国の州同様に)独自の法や自治権はあっても、国家間の交戦権は無く、自衛隊は州軍という米軍の下部組織として補佐・機能しているのも頷けるというものです。この現実が気に入らないからといって実質的に『アメリカ様にはもう二度と逆らいません』と明記された日本国憲法を(米国が好きか嫌いかにかかわらず)軽率に大幅に改変するといった考えには至らないのは事実です。米国がかつて夢見た理想として、州のひとつ結構、戦争放棄大いに結構だからです(必要最低限の自衛戦力まで放棄せよといった暴言には賛同しかねますが)。

(**) "紛争抑止力" : たとえば警察は、すべての事件を解決できるわけではありません。ドラマ「ケイゾク」を観るまでもなく、数多くの事件は迷宮入りしていずれ時効となり、さらに被害者の遺体の上がらない殺人は事件として捜査すらされません。駐車違反を完全に取り締まるには日本の全警察官を動員しても間に合わないと聞きます。でも、警察は常に事件解決の為の努力を惜しまず、軽い気分の駐車違反だって容赦なく反則を取ります。もし彼ら警察官達が「やーめた!」と言って職務を放棄したらどうなるか、抑止されていた筈の犯罪がいくら起きるか、想像するに怖ろしい事態を招くことは火を見るより明らかです。自衛隊だって同じです。自衛官が「やーめた!」と言って領空侵犯を放置し続けていたら、いつどこから実弾を抱えた戦闘/攻撃/爆撃機が日本領土に侵攻して制空権を握られ、主要各所(人口密集地や原発や飛行場等)を爆撃されるかわかりません。そうなったら現在、(多少の不満を抱えていても)国民が支持している "それなりの平和で安穏な生活" が早晩破壊されることは目に見えています。永世中立国のスイスは国民皆兵ですし、かつて永世中立を唱えていたベルギーは地政学的に第二次大戦に巻き込まれた後は首都のブリュッセルに NATO(北大西洋条約機構)本部を置いています。もし日本が完全非武装となれば、地政学的、経済・産業的にいずれかの国の侵攻を受ける可能性は大いにあります。それら一方的な戦力行使を受ける事態を抑止する為に日本が必要最低限の自衛戦力を持つことに異論を唱える人はアタマがおかしいと思います。



さてさて重い表紙に比べて裏面のスタンプラリーの軽いことといったらありません。僕は昨年イベントに参加し、飛行展示を観て、地上展示を撮影しまくって航空祭を堪能していてはとてもスタンプは集まらないと悟っていたので、今回も初めからスルー状態で、たまたま行き先で 3つほどスタンプが集まったプログラムを強風に飛ばされて紛失したときもさほどショックではありませんでした。同行したふじ丸さんはわりとマジメに列に並んでスタンプ収集していましたが、それでも 2つほど空欄が残り、最後の T-4 ブルーインパルス飛行展示の撮影(僕のデジカメは 2つのバッテリを消費し切っていたので既に撮影は終了状態で演技に魅入っていましたが)を終えて、さて残りを埋めるかといったときには航空祭終了 30 分前となり、昨年見知らぬ人が比較的早い時刻にスタンプを集め終わって景品を取りに行きたいと自衛官に訊いたところ既に景品は無い旨の受け答えをしていたのを憶えていたので、これ以上スタンプ収集に歩き回るのは諦めるように勧めました。
おそらくは入場無料の地元のお祭りであり、ヒコーキ自体にはさして興味の薄いお子様やそのお連れ様方が展示物をスルーして宝探しに専念して楽しめるように用意された "お遊び" であるので、展示に魅入って撮影しまくっていた僕らには景品ゲットはそもそも無理なのでした。しかしながらいったいどんな景品だったのかは非常に気になるところです。



会場案内図拡大表示



同行するふじ丸さんの提案により千歳で二泊することにしていたので 着替え類はもちろん、クソ重い PS2 の本体 とコントローラ、ケーブル類、DVD ビデオソフト類などを全部ホテルにほったらかしにしておいて、比較的軽装で基地内を駆けずり回りました。つーか千歳二泊決定段階でザック(*)(一見して米軍払い下げ品の片ストラップ袋ですが背中側のファスナーで中身全開になり、片ストラップもファスナーで二又に開いてリュックにもなる卑怯な袋)をひとつ新調(\4,200-)し、昨年母に借りたのと同じカンガルー印の鞄と荷物を 2つに分けてプレステ 2 まで持って行く気になったのです。メインゲートから会場までの長いルートを考えると千歳飛行場のほんの一角のみを開庁しているだけに過ぎないのですが、昨年の経験でほとんどの時間歩き回ることになるとわかってたのでレンズアダプタ1.7 倍テレコンバータを装着したデジカメを首にさげ、予備のバッテリ&メモリースティック(256MB×2+32MB×1)、タバコ、ライター、クスリ、ペットボトルの水、保湿ティッシュ、厚手のレジャーシート、ついでに三脚をザックに入れていきましたが、ピーカンでしたし、ふじ丸さんとイヴュマーのツーショット写真を撮るのをすっかり忘れていたので三脚はデッドウエイトになりました。日よけの傘(折りたたみの雨傘ですが)は置いていってしまいましたがふじ丸さんが持ってきてましたし強風で飛んでいってしまうので別にいいか、って感じです。一般休憩所は展示会場からあまりに遠いので招待者休憩所の喫煙コーナーを勝手に使わせていただきました。どうもスミマセン。昨年は曇天で地上展示見物がメインだった為か喫煙所の少なさに辟易しましたが今回は雲も少なくスカッと高い蒼空という絶好の飛行展示見物日和でしたので、次々と予定されている F-15J や F-16C の機動飛行や T-4 ブルーインパルスに魅入っている時間が多かったのでちょっとタバコはガマンしました。空いっぱいのバカでっかい映画館と思えば禁煙もさほど苦痛ではありませんでした。

(*) ザックの外観 : 一見して上開口部を金具付き細ストラップで縛るだけのズタ袋 その1 & その2 です。
/ 裏側(背中に当たる側)のファスナーオープンですべて台無し(でも便利)。ストラップも二又に開きます。



ベースオペレーション
撮影 : イヴュマー
『千歳航空基地 / ベースオペレーション 高度 89 フィート : ようこそ』などとネオンサインらしき意味不明の看板を掲げた、一般休憩所(普段は救難隊格納庫)と招待者休憩所(304 格納庫)の間にある、なんだかわからない建物です。
航空祭プログラムや千歳基地サイトの案内図にも一切説明がありません。指揮所かなにかでしょうか?
幻の映画「ベストガイ」でチラッと出てきたような気もしたのですが気のせいでしょうか。あ、今出てきました。DVD でいうとチャプター 09 『空間識失調』です(後に梶谷二尉が侵犯機(Su-27)との格闘の末にバーティゴに入ってしまう事前説明(笑))。夜のシーンで看板の文字が白っぽいオレンジで明るく光っています。やっぱりネオンサインは光っていないとみすぼらしいので点灯時刻までゆったり航空祭やってて欲しいなぁ。

と、上記のタグを打った後に DVD-R が届いたんですが、ふじ丸さん撮影のメインゲートの『千歳基地案内』をよく見てみるとそのまま "ベースオペレーション" という施設名があるらしく、検索かけると基地開庁の折には一部公開される建物のようです。常識的な用語だったらしいのですが全然知りませんでした(恥)。中に入れたのかもしれないなあと思うとちょっと残念です。

千歳基地案内全体図
撮影 : ふじ丸さん


[ パノラマ ]
ベースオペレーション前 〜 航空機等展示会場 パノラマ 4272 x 400
撮影 & 合成 : ふじ丸さん
ベースオペレーション前 〜 320 〜 308(一般休憩所) 〜 航空機等展示会場(U-125A, UH-60J, UH-60J, U-125A, …, P-3C, C-1, YS-11, U-4) までの全景パノラマ画像です。ちなみに一番左で T シャツの背中に "801TTS" のロゴを背負って熱心に航空祭プログラムを読んでいるのがイヴュマーです。しかしこんなしょうもない場所でパノラマ写真なんか撮らなくても、と思わずにいられません(笑)。でも雰囲気は伝わりますね。



航空機等展示会場案内図 1280 x 910

米空軍からは F-16C が 2機(たぶん三沢基地から)、米海兵隊からは F/A-18D(VMFA(AW)-225)が 1機、来訪していました。F-16C は機動飛行展示、F/A-18D は地上展示されていました。残念ながら、航空機等展示会場案内図に記載されていた フェアチャイルド・リパブリック A-10A (OA-10A) サンダーボルトII だとか 旧マクダネル・ダグラス(現ボーイング) / BAe AV-8B ハリアーII の姿はありませんでした。



航空支援集団(府中) / 航空救難団(入間) / 千歳救難隊



AIR+RESCUE CHITOSE
撮影 : イヴュマー
一般休憩所(普段は救難隊格納庫)の壁のマーキング。ホイストされる北海道ですね。土地柄かあちこちで描かれている北方領土が省かれている図案なのが少し気になりますが…。



UH-60J 救難ヘリコプター 1280 x 960
撮影 : イヴュマー
UH-60J 救難ヘリコプター
■全幅 : 16.36m ■胴体幅 : 4.38m ■全長 : 19.76m ■胴体長 : 15.65m ■全高 : 5.13m
■ローター直径 : 16.36m ■エンジン : T700-IHI-401C ・ 出力 : 1,662SHP(連続) × 2
■最大全備重量 : 9,977kg ■最大速度 : 274km/h ■航続距離 : 1,295km ■実用上昇限度 : 3,938m
■乗員 : 5名 ■製作 : 三菱重工(機体) ・ 石川島播磨重工(エンジン)

今にもホバリングしそうな勢いのローター音だったんで撮っておきました。テールローターほとんど写ってません。幻の映画「ベストガイ」で梶谷二尉を海面から救出したのは先代の V-107A 救難ヘリコプターでしたが。ちなみに海上自衛隊でも装備されているこの種の派生型ヘリはヘリ搭載護衛艦に着艦する際に艦からワイヤでひきずり降ろされて "ベアトラップ(熊の罠)" とかいうカナダ開発の装置でガッチン!とはさまれて固定されるらしいです。庵野英明×岡部いさくコメンタリー付きの「JMSDF Fleet Powers 1」に出ていました。
(UH-60J 救難ヘリコプターと U-125A 救難捜索機が懸命に救難訓練展示していた頃、イヴュマーとふじ丸さんはなぜかお子様達のジャングルジムと化していた陸自の 90式戦車の上に乗っかってバカ写真撮っていたことは国防上の機密ですので絶対に口外しないでください。なにせイベントが多すぎるんですよ。)



U-125A 救難捜索機 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
U-125A 救難捜索機
■全幅 : 15.66m ■全長 : 15.60m ■全高 : 5.36m
■エンジン : TFE731-5R-1H × 2 ・ 推力 : 約1,950kg / 1基
■最大離陸重量 : 約12,200kg ■最大速度 : 約820km/h
■航続距離 : 4,000km ■実用上昇限度 : 13,100m ■乗員 : 4名
■製作 : レイセオン エアクラフト カンパニー(機体) ・ ギャレット(エンジン)

MU-2 救難捜索機(ターボプロップビジネス機ベース)の後継機。ビジネスジェット機ベースゆえにエレガントなスタイルではありますが、機体下部の広範囲捜索レーダー搭載により大きなバルジをもって若干は無骨なシルエットになっているように思います。それでもあまり自衛隊機っぽくはないけれど。
(航空祭開催中、イヴュマーが輸送機の練習機だと口走っていた事実は内緒にしてください。>ふじ丸さん
でも T-400 輸送機・救難機等 基本操縦練習機 という同じレイセオンの似たようなビジネスジェット機ベースの練習機(画像自衛隊エセ大辞典 (航空機編)より)があるので、てっきり間違えてたんですよ〜。)



花電車
撮影 : ふじ丸さん
航空機等展示会場の片隅(P-3C, C-1, YS-11, U-4, E-2C 等の区域内)を遊覧する花電車です。おそらくは退屈したお子様方用の乗り物と思われるので乗ろうとはしませんでした。でも黄色い立ち入り禁止索の内側に入れるのはちょっと羨ましかったりするのでした。ヘッドは 航空自衛隊創立 50 周年記念 ロゴマーク付きです(画像ではちょっと見え難いですが)。



航空総隊(府中) / 北部航空方面隊(三沢) / 第 3 高射群(千歳)



ペトリオットミサイル フェイズドアレイレーダー
撮影 : ふじ丸さん
ペトリオットミサイル フェイズドアレイ レーダー装置

地対空誘導弾ペトリオットの目となるフェイズドアレイ レーダーです。従前のパラボラ型レーダーアンテナとは異なり、ちょうど昆虫の複眼のように無数の素子が並んでいます。中央の発信機からの電波を末端の並べた素子で位相を変えて(フェイズシフト)、ビームの形や向きを制御します。日本製の三菱重工 F-2A/B や米国製のロッキード・マーチン F/A-22 ラプター に搭載されているのはアクティブ フェイズドアレイ レーダーで、各素子に発信機と受信機があり、柔軟性と多彩さを備えています。数千の素子から成っているので多少壊れても大丈夫なので信頼性が高く、戦闘機機載レーダーの稼働率の低さが解決されます。重量が大きくなるのとコストが高くなるのが欠点ではあります。F-2 に搭載されているのは三菱電機の開発したシステムですが、F/A-22 ラプター 搭載予定のアクティブ フェズドアレイ レーダー開発が難航した頃、空自の FS-X 選定の際に日本の航空機産業業界では純国産機を念頭においていたところ米国製ジェネラルダイナミクス(現ロッキード・マーティン) F-16 ベースの共同開発機という提案を呑まされた末にこの国産技術が無償で米国に供与されたとされています。航空自衛隊が F-2 を 1 機調達するたびに米国には 47 億円もの上納金(*)が渡っているともされています。 [(*)参照] 支援戦闘機 F-2 / F-2 (支援戦闘機) - Wikipedia



ペトリオットミサイル 1280 x 960
撮影 : イヴュマー
ペトリオットミサイル(模型)
■全長 : 約 5m ■直径 : 約 0.4m ■重量 : 約 1,000kg ■速度 : 約 マッハ 5 ■射程 : 百数十km
■製作 : 三菱重工

地対空誘導弾ペトリオットのミサイル本体です。実弾です。嘘です、(模型)って書いてあります。昨年も記述しましたがパトリオットなんて呼んではいけないそうです。んでもって国内で実弾撃ったらいけないそうです。本当です。アメリカ行って撃ってきます。ペトリオット射撃ツアーって参加費いくらぐらいかかるんでしょうか。でもケチって錬成しておかないと、いざというとき墜とせません。しかし実弾にもこんな構造図みたいな塗装がしてあるんでしょうか。先端の赤いリボン状のものは、やはり "REMOVE BEFORE FLIGHT" でしょうか。
拡大して見てみると…あ、カタカナで『キケン』と描いてあります…ちょっと気まずいです…(^^;



ペトリオットミサイル(模型)説明板
撮影 : イヴュマー
ペトリオットミサイル(模型) 説明板

結構いい加減な説明ですが、ほとんどが推進剤(構成図からして固形燃料…もしかしてケロシン?)です。弾頭はほんのちょびっとです。だからといって、核である必要はないです。どうせ空から飛んでくるものなんて軽量化の為に装甲ペラペラの筈だからだからです。戦術級の超音速核ミサイルであっても、ペトリオット等の対空ミサイルで破壊すれば核爆発はしない筈です(多少の放射性物質をまき散らすことになりますが)。
しかしながら安心はできません。一度宇宙まで飛んでいって極超音速で落ちてくるロケット(大陸間弾道弾)を迎撃する手段は、現在のところ航空自衛隊はおろか米国ですら開発中(過去に技術的失敗歴あり)です。



ペトリオットミサイル トレーラー搭載発射機
撮影 : イヴュマー
ペトリオットミサイル トレーラー搭載発射機

地対空誘導弾ペトリオットの 4基 1組のキャニスターで構成されたトレーラー搭載発射機です。要撃戦闘機(FI)と同じくバッジシステムにリンクされ一元指揮により 24 時間の防空任務に就いています。地対空ミサイルは要撃戦闘機による迎撃を突破した(つまりは迎撃に失敗した)侵入機を撃墜する役割を担っています。ソレってマジ?ヤバくない?尚、弾道ミサイルを叩き墜とすにはペトリオットミサイルをもってしても役不足なようであり、正気を失った仮想敵国が相互確証破壊を望むならば全世界各国が丸裸も同然であるのが現実であると思われます。最強の矛をもってすればそれを防ぐ盾などこの世に無く、要するに旧米ソ関係が変容しようとも "冷戦時の恐怖" は決して終わってなどいないのです。



航空総隊(府中) / 警戒航空隊(浜松・三沢) / 第 601 飛行隊(三沢)



E-2C  1280 x 960
撮影 : イヴュマー
E-2C 早期警戒機
■全幅 : 24.6m ■全長 : 17.6m ■全高 : 5.6m ■翼面積 : 65.0 u
■エンジン : T56-A-425 × 2 ・ 出力 : 5,100SHP / 1 基
■全備重量 : 約23,300kg ■最大速度 : 600km/h ■巡航速度 : 500km/h
■航続距離 : 約2,550km ■実用上昇限度 : 11,275m ■乗員 : 5 名
■製作 : グラマン / 現ノースロップ・グラマン(機体) ・ アリソン(エンジン)

僕の一番好きなターボプロップ機がこの E-2C ホークアイです。しかも今回は航空自衛隊 50 周年記念塗装でお化粧しています。有機的に入り組んでて素敵だったので、思わずこのアングルでしつこく何枚も撮ったのですが、飛行展示に魅入られてて他のアングルが撮れませんでした T T (うえーん)。15:00 の閉会時間後もしばらくは撮れると思っていたので油断していました(今回は撤収早かったです…といっても小一時間ほど粘ったんですが)。猛省してます。他のアングルの画像(通常塗装だけど)、詳細は昨年の千歳基地航空祭を参照ください(画像は粗いですが…)。
昨年は光学ズームレンズ無しのボロいデジカメを使っていたので、今回こそ E-2C の主翼折りたたみ機構や主脚格納部とかの細部写真を撮るのだー、と意気込んでいたのに残念無念です。オロロン。しかし現在流通しているインジェクションプラスティックモデルキットは存在していないようなのでつくれませんが。



ジャスくんとダフ子ちゃん
撮影 : イヴュマー
オープニングセレモニーの挨拶舞台を警備するジャスくんとダフ子ちゃん(勝手にオレ様命名)。
こんなかぶりモノしてたら腕(と脚)だけ日焼けしてしまいますね。まあ短時間の格好だから大丈夫かな。僕も顔と下腕部だけ見事にドカタ焼けしたのですが、北の最果て北海道くんだりまで来て日焼けのヒリヒリする痛みに数日間も悩ませられるとは思いませんでした。赤くなるだけで日焼けしない体質の人(白人系?)もいるそうですが、僕はペリペリと皮がはがれてフツーに日焼けします。腕時計の跡もクッキリです。でも雨が降っても雪が降っても行くつもりだったので、これほどの快晴は「オレって超ラッキー!(燦然風に)」です。



航空総隊(府中) / 北部航空方面隊(三沢) / 第 2 航空団(千歳)



F-15J 50th type_A 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
F-15J 要撃戦闘機
■全幅 : 13.1m ■全長 : 19.4m ■全高 : 5.6m ■翼面積 : 56.7 u
■エンジン : F100-PW (IHI) -100 × 2 ・ 推力 : 8,600kg (アフターバーナー使用時 10,600kg) / 1 基
■全備重量 : 約25,000kg ■最大速度 : マッハ 約 2.5
■航続距離 : 約4,600km ■実用上昇限度 : 19,000m ■乗員 : 1 名
■武装 : 20mm M61A1 機関砲 × 1, 空対空レーダー誘導ミサイル × 4, 空対空赤外線誘導ミサイル × 4
■製作 : マクダネル・ダグラス / 現ボーイング, 三菱重工(機体)
・ プラット & ホイットニー, 石川島播磨重工(エンジン)

F-15 イーグルは生まれながらにして最強の制空戦闘機という宿命のもとにつくられ、1972 年 7 月 27 日に原型機が初飛行して以来、現在もなお最強の戦闘機として実戦において無数の敵機撃墜と被撃墜ゼロを誇ると言われています(空自では訓練中に僚機をミサイルで撃墜するという事故(事件)もありましたが)。
[ 参照 ] : F-15イーグル 栄光の伝説世界で唯一撃墜された F-15J イーグル
まあ初期は DACT で米海軍の F-14 に負けたり、近年ではロシアの Su-35系 NATO コード "フランカー" に性能面で追い抜かれているフシもありますが、それでもなお現時点では最強の戦闘機のひとつであることに変わりはありません。今後米空軍に実戦配備される F/A-22 ラプター は当然ながら別格ですが…。



F-15J イーグル 垂直尾翼 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
F-15J 要撃戦闘機 垂直尾翼

上掲 F-15J (シリアルナンバー 32-8825 : 1983 or 1993 年度領収の F-15J 825 号機)の垂直尾翼には、航空自衛隊創立 50 周年記念のマーキングが施されています。左垂直尾翼の濃紺下地の左側面に(主に白色で)、手書き風のラフな字体で "JASDF"、大きく "50th" のロゴデザイン、小さく "SINCE 1954"、斜体の "ANNIVERSARY" のストライプ、そして背景には日本地図が描かれています。"50th" のロゴの先端の斜め十字星にちょうど北海道の千歳基地が位置しています。さてこの日本地図、是が非でも北方領土は明確に描き込まれていますが、南西諸島は収まってはいません(苦笑)。やはり土地柄でしょうか。
右垂直尾翼の同じく濃紺下地の左側面(内側)には、なぜか "白縁の赤い五芒星" がふたつ描かれているのですけれども、北海道民にとって赤い五芒星はなにかの象徴なのでしょうか?北海道庁旧庁舎てっぺんだったりサッポロビールだったりとよく見かけるマークです。関西人(つーか本州人?)にとって "白縁の赤い五芒星" といえば『旧ソ連空軍の国籍マーキング』としてしか認識されないので、旧ソ連(現ロシア)と火花を散らしていた北方の最前線でなぜに同じ図案を象徴として用いているのかわかりません(撃墜マーク?)。まあ、よくありがちな意匠のひとつなので偶然カブっただけかもしれませんが(*)。上半分は鮭を獲る熊のグレイの線画ですが、北海道の定番ですね。僕のプラモのパーツ固定用へなちょこ棒立て自作穴あき板はとっくに本体を捨ててしまっていた木彫りの熊像(旅行代理店をしていた叔父の迷惑土産)の飾り台だったりします(笑)。その下には白線でウイングマーク上辺?の下に "航空自衛隊創立 50 周年 オフィシャル キャッチフレーズ" の「美しき大空と共に」を北方アレンジした「美しき大空を北の大地と共に」という行書体風文字列が並びます。左側垂直尾翼左側の "ANNIVERSARY" のストライプに対応して斜体の "2WG CHITOSE" (2空団 千歳)のストライプが描かれています。なお、この F-15J 記念塗装機は第 203 飛行隊のものです。



F-15J シルエット
撮影 : ふじ丸さん
オープニングセレモニーでの F-15J のフライトのシルエットです。ギアダウン、エアブレーキ、それから後部にぶら下がっているのは例のアレスティングフックでしょうか。純然たる空軍機の F-15 にアレスティングフックが装備されていることを知ったのは昨年の千歳基地航空祭での 『F-15J 油圧作動展示』という格納庫内イベントでのことでしたが、かなり驚きでした。今回も『油圧作動展示』が 1 日に何回かあったんですが展示スケジュールに時間が合わずに観られなくてとても残念でした。



F-15J 50th B-type
撮影 : イヴュマー
F-15J の航空自衛隊創立 50 周年記念 スペシャルマーキング その 2 です。なお、こちらは第 201 飛行隊 のものです。先に撮った 第 203 飛行隊の記念塗装に対して無機質な気がします。マーキングのポイントはアウトラインを尊重する部分と、思い切ってハミ出すくらいの大胆な部分の調和だと思います。この F-15J の場合は、垂直尾翼のテーパー比やアウトラインを無視した上に小さくまとまって思い切りの無いのが難点であると感じます。でも上面(背面?)は残念ながら観られないので一体のマーキングとして成立しているのかもしれません。会場の真ん中かどこかに地上展示航空機の上面を拝める観覧塔があれば嬉しいんですけど、混み合って危険だと考えられるので無理でしょうか。ちなみに『記念塗装機ができるまで』



F-15J 50th B-type バック
撮影 : イヴュマー
上掲の F-15J の航空自衛隊創立 50 周年記念 スペシャルマーキング その 2 のバックです。
スティックがニュートラルでなかった為か油圧が切れた為か、差動水平尾翼(通常は機体を上下に向かせる為に左右同じ方向に動く水平尾翼(エレベータ)ですが、左右ロール運動時にエルロン(補助翼 : 左右に差動(左右で舵角度は異なります)して機体を左右にロールさせます)と連動して左右に差動することによってロール運動の効きを向上させる機構です : クルマでいうと 4輪操舵( 4WS )に似ています)の右側が垂れて塗装パターンの一部が見えています。同様に右エルロンも垂れて塗装パターンの一部が見えていて、全体的に楔型のストライプ塗装が施されていることを窺わせます。あー、上から見せて欲しいなあ…。せっかくこのハレの日の為におめかししたんですからデザイン & ペイントされた自衛官の方々も一般に見て欲しかったでしょうね。現場に行くと脚立というアイテムが是非とも欲しくなるところですけど、イメージとしてデカイし重いし、たいして高い位置に昇れないし、結局入手を諦めてしまうアイテムなんですよねぇ。白レンズの大砲構えているカメラ小僧さん達は大抵持ち歩いてますけどね。あ、今ネットで脚立の相場見てみました。3 段式で送料込み \6,000- 前後です。問題はたたんで 70cm ほどもあるデカさと 2.5kg 〜 3.5kg という重量です。部屋の蛍光灯替えくらいなら有りモノの椅子で間に合うし、実家の店で使うには小さすぎて需要はありません。有りモノといえば梯子にもなる脚立(つーか脚立にもなる梯子)なら実家にもありますが、アレを旅客機や各施設に持ち込めるのか、そもそも人の邪魔にならずに持ち歩けるのか、その体力はあるのかというと甚だ疑問です。ただ目の前の人混みを一段踏み越えて高い位置に立てるというのはテイクオフやランディング等のショットを撮影するには画期的なことだと今回痛感しました。空を飛んでナンボのヒコーキですが、ふじ丸さん撮影の T-4 ブルーインパルスの動画を観て、確かに目の前の人の頭が邪魔だなぁと思ったりしました。上空で演技している T-4 を撮るのにそれほど脚立に意味は無いですけど(…とか言いつつ後日 2 段式の踏み台を買ったのですが)。あとアクロ飛行展示は(たまたま自分がバッテリー切れで撮影できなかった負け惜しみでなく)自分の肉眼で大空を背景に観るのが最高に素晴らしいと実感しました。…でも思い切りワイドに撮れるムービーカメラがあったら撮影すると思いますけどね (^^;



F-15J 50th B-type ノズル
撮影 : イヴュマー
ノズルのアップですが絞らず思い切り開いた状態だったので撮ってみましたが中の構造までは写りませんでした。強制フラッシュでも焚けばよかったのかな。肉眼では微かに見えるんですけどね。あー、なんかすげーフェティッシュ。つーかふじ丸さんも同じ写真をバシャバシャ撮ってるんですけどね。



F-15J コクピット公開 全景 1280 x 960
撮影 : イヴュマー
F-15J のコクピット公開展示です。昨年は F-15J 要撃戦闘機と T-4 中等練習機がそれぞれ 1機ずつでしたが、今回は F-15J × 2機による展示となっています。また昨年はコクピット片側からのみの公開でしたが、今回は両側から見られるようにタラップが組まれています。これでかなり待ち時間が短くなりました。航空祭開催中は常時公開ですが、昨年意外と好評で待ち時間が長かったのが、かなり短縮されています。昨年の入場者からの要望が多かったのか、大幅に展示方法を改善しているように見受けます。この F-15J は正真正銘の実機ですが、やぐらで囲われて人がわらわら並んでいると心なしかオモチャっぽくも見えますね。



F-15J コクピット公開 アップ
撮影 : イヴュマー
上掲のコクピット公開展示のアップです。昨年は厳重に四方を網で囲われていたのですが、クリアなシートになっています。またコクピット内を覗く柵は素通しで見られるようになっているようです。昨年の " 網 " はいかにも無粋でしたので、これもまた大幅な改善と言えます。



F-15J ベイパートレイル 6連写 4110 x 792
撮影 : ふじ丸さん
F-15J 要撃戦闘機の機動飛行展示の連続写真です。当該ページのトップにも飾りましたが少々ピンが甘いのを除けば美しいフォルムで露出アンダー気味のせいか機体に蒼空が映りこんでいるようで、なにより翼端からベイパートレイルを長く曳いた個人的にベストショットのひとつだと思っています。ホテルに戻ってからテレビ画面で見たときは "奇蹟のショット" だと思いました。でも航空雑誌とかに写真投稿するにはピンが甘いのは致命的で、一見フォトレタッチ風にも見えてしまうのも難点ですね〜。実はこの写真、なんにも画像加工してはいないのですが…。

F-15J ベイパートレイル 1024 x 768
撮影 : ふじ丸さん
上掲 F-15J 6連写画像の 3コマ目の拡大画像です。どちらかというと 2コマ目の方がピンがあっているという話もありますが、画面中央にきていることから 3コマ目をチョイスしました (^^; 当該ページで使用した画像の中では数少ない色彩補正の必要のない画像素材でした。色彩補正は肉眼で見た(つーか脳内イメージ画像の)色合いにあわせるよう努力していますが、この写真は撮影したまんまでナチュラルにアーティスティックでいじりようがないので、逆に小手先加工のフィルムのスプロケット穴の背景との位置あわせとかのお遊びがとても楽チンでやってて面白かったです。



F-15J 合成 900 x 600
撮影 & 合成 : ふじ丸さん
F-15J 要撃戦闘機の機動飛行展示の " 惜しい写真 " を合成した画像です。大きく写ってピンはあっているけれど機首レドームの先っちょがフレームアウトしている写真、フレームインしているけどピンがボケていたりブレていたりした写真等を合成したらしいです。僕にはそういったノウハウは無いのでうらやましいですね。


F-15J 合成レイヤー1
(↑一番上側。ピントはあっているけれど惜しくもノーズ先端が若干フレームアウトしています。) 合成レイヤー1
F-15J 合成レイヤー2
(↑機首付近です。なぜか不透明度が 73% に調整されていますが、この微調整がキモでしょうか?) 合成レイヤー2
F-15J 合成レイヤー3
(↑機体全部が写っていますが、ピントがあっていないのかブレているのか、ボケています。) 合成レイヤー3
F-15J 合成レイヤー4
(↑機首付近ですがあまり意味は無さそうです。バックの空を埋めるのが目的のようです。) 合成レイヤー4



F-15J_100440
撮影 : ふじ丸さん
同じく F-15J の機動飛行展示です。エアブレーキ展開、ランディングギアダウン状態です。端っこに写っていたものですが比較的大きく写っていたので切り取ってみました。



F-15J の機動飛行展示をデジタルスチルカメラの MPEG モードで初めて撮ってみました。残念ながら 1.7倍テレコンバージョンレンズをつけたままでは陽射しが明るすぎて LCD を見ながらの撮影ができず(LCD ビューファインダーではないので)、テレコンを外して本体標準の光学 3倍ズームのみでレンズファインダーの肉眼視で撮りました。撮影後のPC動画編集で若干ブレを補正したり、1.5 〜 2 倍デジタルズーミングなどを試してみましたが、肝心の中盤の翼端から生じるベイパーコントレイルを長く曳くところが画面上長くに見えないので結局少々の色味補正にとどまりました。最後主翼上面からベイパー現象でブワッと霧吹くのも見ものですが、実はこの瞬間にメモリスティックの容量が切れてしまい、その直後にカッコよくくるりと横転して視界外へ飛び去っていくところまで撮れていないのが脳内補完するよりなく無念です。なにせ飛んでるヒコーキを撮るのが初めての体験だったので数本の失敗作のうちの比較的マシな一点が下記約 5秒間の動画です。MPEG モードに限らず電源を投入した段階ではズームはワイド側いっぱいなのでテレ側でヒコーキの動画を撮る場合、常にスタンバイ状態にしておく必要があり、これでかなりバッテリを消耗してしまいました。

千歳基地上空をフライパスする F-15J。わずか 5秒ほどの動画ですが、長くベイパートレイルを曳くところ、主翼上面が霧吹くところが写っていてラッキーです。








要 Windows Media Player
再生時間 : 約 5sec
転送容量 : 288KB
転送レート : 273Kbps
フレーム数 : 29.97fps
画像サイズ : 480x320

撮影 : イヴュマー



F-15J_100510
撮影 : ふじ丸さん
同じく F-15J の機動飛行展示です。これも端っこに写っていたものですが比較的大きく写っていたので切り取ってみました。これでベイパートレイル曳いて機動してたらベストショットのひとつなんですけれども。



米空軍 三沢基地



1280x960

1280x960

1280x960
撮影 : ふじ丸さん
米空軍の F-16C による機動飛行展示の連続写真です。上昇ループに入る機動でしょうか、主翼の表面からベイパー現象で霧吹いています。2 コマ目は主翼表面にかすかに虹がかかっているようにも見えますね。



航空総隊(府中) / 北部航空方面隊(三沢) / 第 3 航空団(三沢)



F-2A シルエット
撮影 : ふじ丸さん
オープニングセレモニーでの F-2A 支援戦闘機のフライトのシルエットです。


「ここ、このシミみたいな黒い影…」
「え、どこ?私には見えないんだけど」
「改竄の余地のないよう解析過程をすべてお見せします。デジタル技術の驚異ってやつですかね」
「俺詳しくないんだけど、報道されている米軍機とは少し形が違うような…」
「翼面積の拡大と水平尾翼の形状変更、バードストライク対策の分割キャノピ、着陸滑走距離短縮の為の
ドラッグシュート…これらの特徴は F-16C をベースに日米共同で開発された F-16J だ。そして米空軍は、
この機種の F-16 を、装備していない…」
「まさか航空自衛隊が!?」
「ペンタゴンはその事実を公表するよう日本政府に迫っている。しかし既に時機を逸したよ」
「ハメられたのが米軍で、ハメたのが自衛隊だとでも!?」
「昨日三沢の第 3 航空団 第 3 飛行隊から訓練中に爆装した 1 機の F-16J が失踪した」
「自衛隊機がベイブリッジを爆撃したとでも言うのか!?そんなバカなことがあるか!」
「ハメられたのは当の空自機のパイロットも同様さ。事実その F-16J は未だ帰還していない…」
つづく!(つづきません。)

↑「機動警察パトレイバー2 The Movie」 観てないとわかんないです。スミマセン。
しかし " F-16J " ってのも制式名称公表前とはいえパラレルワールドなネーミングでしたよね(笑)



F-2A バック 1280 x 960
撮影 : イヴュマー
F-2A 支援戦闘機の後ろ姿です。油圧が切れている為か水平尾翼(エレベータ)とフラップ(フラッペロン?)がダウンしています。水平尾翼上面の 2色のブルーの海上迷彩(だっけ?)を観察してみますと、色の境界にほんのビミョーなスプレー痕のような滲みが見られますが 1/48 くらいの縮小模型ならクッキリ色分けした方がよいかとも思います。ハセガワの 1/48 F-2A の完成見本品はクッキリ色分けしていたのに、なぜか 同 F-2B の広告の完成見本品の色分けには微妙なボカしがかかっていて意外と自然だったのですが、これはディフォルメーションの一種だと考えられます。本物の戦闘機の表面は間近に見るとベコベコのパネル構成なのですが、プラモサイズに縮小するとスベスベに仕上げるのが正解に近いのと同じだと思います。つやに関しても、実物はほとんどマットなつや消しに見えますが、プラモの仕上げのクリアコートに際しては 半光沢 : つや消し を 2 : 1 くらいで心もち光沢をもたせた方がより(オレ様的に)リアルなのではないかと思います。ガンプラはやたらめったらつや消し仕上げが多いですが(オマエモナー)。ハセガワの F-2 キットの水平尾翼後縁の放電索(左右で上下面逆になっているのは左右同一の設計にしておいて補充パーツの互換性・流用性を持たせる為の工夫だそうです)の位置が違っているとのウェブ製作記の指摘を見かけた覚えがありましたが 1/48 キットのパーツと写真を見比べてみると差異は無いように見受けます。1/72 のキットでは違っているのかもしれませんが…。



F-2A 機首付近 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
露出がアンダー気味で細かい注意書き等は判別できませんが、HUD(ヘッドアップディスプレイ)が見慣れた従来型の平面状の斜めの板ガラスではなく、(一部に若干緑味をおびた)曲面状の大きなガラス(コンバイナー)になっているのがよく見て取れます。かなり視野は広そうですがどんな仕組みかというと…

「(前略)そこで登場したのがレンズの代わりに曲面のコンバイナーを持つ HUD で、光軸を折り曲げて 30°かそれ以上の IFOV を可能にした。このコンバイナーは 2枚のガラスの間に感光ゼラチン膜をはさんであり、ゼラチンにはレーザーホログラフィーによって回折格子が焼きつけてある。このような HUD を回折型 HUD(Diffractive optics HUD)あるいはホログラフィック HUD と呼ぶ。ホログラフィーは特定の波長だけを反射するので、コンバイナーは外光の 85% を通し、なおかつ CRT の光の 80% を反射可能で、D-HUD の視野はずっと明るくなる。」 単なるハーフミラーとは大違いですね。F-2 に慣れたら F-15 は飛ばせないでしょう。
「」内は酣燈社刊 「航空情報別冊 最新航空用語 150」 P163 ヘッドアップ・ディスプレイの項より引用。
(引用部内注釈) IFOV = 瞬間視野(instantaneous field of vision)

しかしながら、こんな風に HUD の視野を広く明るくというのはずっと前から考案されていた過渡期の枯れた技術であり、将来的にはキャノピ全体に投影するディスプレイにしたりすることも可能?(MS(モビルスーツ)のリニアシートですか?(笑))…確かイスラエルかどこかの F-16 のキャノピは視認性を上げる為に特殊なコーティングが施してあり外側からだと金色っぽく見えるだとか最近モデグラの作例記事で読んだ覚えがありますが、だったらヘルメットのバイザー(どのみち高空の紫外線対策に必要)に件のコーティングをすれば済む話じゃないのか?と思ったり、ゲーム機用の HT(ヘッドトラッキング)機能を搭載した HMD(ヘッドマウントディスプレイ)(あるいは網膜投影装置)の軍用に高信頼性・高精細性・高追随性をもった視覚装置にすれば全面装甲キャノピの実現も夢ではないと思います((過渡期には)いざ不調となったら装甲をイジェクトして通常のキャノピの肉眼視界が得られるようにしておくとか…どのみち電力や電子機器がフェイルしたら操縦どころかまっすぐ飛ぶことすらままならないのが現代の戦闘機です)。好きなんですよね全面装甲キャノピ、AC3(「エースコンバット 3 エレクトロスフィア」)のエアロコフィンみたいで。

でもヒコーキモデラーが一番心血を注ぐところって透明キャノピのコクピットなんですよね(次がランディングギアかなぁ?…飛ぶのに直接関係ないなあ(苦笑))。その楽しみを奪うのは心が痛みますね (^^; ヒコーキ、とくに戦闘機のキャノピの視界って異様に広くて、以前戦競(航空総隊戦技競技会)で自身のイラストをスペシャルマーキングに採用された縁で永野護(マンガ家)が F-15J のコクピットに座らされた際に『数 m の高さに肉体が丸裸でさらけ出されているようですごく怖い。こんなので戦わせるなんて非人道的だ』といった主旨の感想を吐いておられたのですが逆説的に視界の広さを物語っていると思います。ホントは見えないところがあるほど自分が死ぬ確率が上がるんですけどね。永野護が旧ドイツ帝国戦車にメカデザインのルーツをもっているからというのは強引ですが、実際 HMD や網膜投影装置が採用されるとしたらもともと全面装甲している(多少の攻撃に対する防禦力を備えている)陸戦兵器の方が先鞭をつけるかもしれません。ペリスコープのような非常に狭い視界を強いられるドライバー、敢えてハッチから生身をさらけ出して周囲をよく観察することで生残性が上がる車長といった具合に HMD 等の視覚装置の導入が検討されるべきは戦車等の方でしょう。戦闘機に限らずガンでもミサイルでも撃たれて当たったら確実に墜とされる装甲皆無のヒコーキにコクピット防護を論議するには現状以上の視野が得られるとか新素材装甲で多少のガンアタックやミサイルの近接信管による爆発の破片に対する防禦力が備わった場合に限られるからです。

モデルグラフィックス誌に連載されていた、佐藤道明(メカデザイナー)の「ラーゼフォン」関連の架空兵器の設定/イラスト記事で『ユーロ圏(だっけか?)が開発した "コクピット位置を推定・追尾する誘導ミサイル" の実戦配備に対抗する為に中国(だっけか?)が採用した』のが全面装甲キャノピ戦闘機の設定だったような気がします(「ラーゼフォン」は本編ちゃんと観てなくて、オマケに連載記事もうろ覚えでスミマセン)。

まあ戦闘気乗りの神様的な腕をもってすればガンアタックでもコクピットを狙え、さらには『上半身を狙え!』(人間は上半身に損傷を与えた場合の方が行動不能にさせやすい)といった厳しい指導もあるくらいですし、機首裏面にダミーコクピットペイントを施したり(いや、アレは機体の表裏を欺瞞して運動方向を錯覚させる迷彩の筈ですが…)、なんせコクピット周りだけでも今後マルチロールファイター化(対地 / 対艦攻撃機への転用)が進む戦闘機にはある程度装甲するに越したことはありません(A-10 ほど重装甲でないにしろ)。

将来的に陸戦兵器において HT 機能を搭載した HMD 等の全周囲視覚装置がポピュラーなインタフェイスとして定着し実戦戦果を上げたならば、もしかして BVR 戦闘をパイロットにヴィジュアルイメージで認識させる必要性も鑑みて、自国兵の徹底的な安全を優先する米国の軍需航空産業業界が全面装甲コクピットという突飛な案を提示してくる可能性もなくはありませんが…。



F-2A 1280 x 960




F-2A インテイクカバー 1280 x 960
撮影 : イヴュマー
F-16 同様、大きく口を開けたエアインテイク(空気取り入れ口)にカバーがかかっています。機体の各部の安全ピンの赤いリボン等と同様 " REMOVE BEFORE FLIGHT "(飛行前に除去せよ)とでかでかと描いてあります。ノーズギア(首脚)は F/A-18 等と違って片持ち式の単輪です。ノーズギア ハッチの内側の着陸灯は上 2つ 1組が集光灯、下 2つ 1組が散乱灯のようです。インテイク横には F-16 には無い機位灯(右側だから青緑色です)がついています。ちなみにエアインテイク内の支柱には黒っぽいものと白っぽいものがありますが特に違いは無いうようです。



航空総隊(府中) / 西部航空方面隊(春日) / 第 8 航空団(築城)



F-1 支援戦闘機 1280 x 960
撮影 : イヴュマー
F-1 支援戦闘機
■全幅 : 7.88m ■全長 : 17.85m ■全高 : 4.45m ■翼面積 : 21.17 u
■エンジン : TF40-IHI-801A × 2 ・ 推力 : 2,136kg (アフターバーナー使用時 3,207kg) / 1基
■全備重量 : 約 13,500kg ■最大速度 : マッハ約 1.6
■航続距離 : 4,000km ■実用上昇限度 : 15,000m ■乗員 : 1名
■武装 : 20mm M61A1 機関砲 × 1, 70mm ロケット弾 × 76(最大), 空対空赤外線誘導ミサイル × 4,
500ポンド級爆弾 × 12(最大) または 空対艦ミサイル × 2
■製作 : 三菱重工 (機体) ・ ロールスロイス / チュルボメカ / 石川島播磨重工 (エンジン)

F-1 支援戦闘機は日本で初めて自主開発された超音速戦闘機です。T-2 超音速高等練習機をベースに開発されました。支援戦闘機は、世界的な機種分科では実質的に対地『攻撃機(Attacker)』であるのは明白ですが、(攻撃的な意味合いの言葉であることから)中華人民共和国や朝鮮等を刺激しない為の配慮として "対地航空支援攻撃" を実施する戦闘機ということで『支援戦闘機(Fighter Supporter)』というカテゴリーがつくられました(海上自衛隊の『護衛艦』が実質的には『駆逐艦』として扱われているのと同様です)。

現在は F-2A や F-4EJ改 にとって代わられて退役しつつあり、第 8 航空団(築城)の第 6 飛行隊のみが使用しているそうです。もしかすると来年の航空祭では既に退役機となっているかもしれず、航空自衛隊創立 50周年記念スペシャルマーキングにも気合が入っています。ちなみに第 8 航空団の所在する築城基地も同じく開庁 50周年だそうです。あ、よく見るとこの F-1 は空自創立 50周年ではなくて築城基地の開庁 50周年記念塗装機とのことらしいです(^^;



F-1 支援戦闘機 燃料タンク 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
F-1 支援戦闘機 築城基地開庁 50周年記念塗装機の燃料タンクのスペシャルマーキングです。芸が細かく機体の塗装とコーディネイトされていて派手です。はるばる北海道まで飛んできただけに文字がスジ状に少々ハゲてしまっています。濃い青の上に黄色(金色?)を発色させるには先に下地の白を描いておくか、見た感じかなり厚塗りしているものと思われます(モデラー的発想ですね…)。しかしヒコーキって何を使って塗装しているのでしょうか。型紙(板?)か何かでマスキングして、ペンキでハケか大型のハンドピースでも使ってるんでしょうか。実戦機なら生産工場で特殊な電波吸収塗料でも吹きつけているのしょうが、こういったお祭り用の特別塗装には市販品の塗料も使うのかもしれません。この黄色はやはり青地に金色という有名なアクロチームをイメージした塗装だと思うのでなにか特殊な塗料でなくてもよく、色数の多い市販品かと思われます。それなら飛行時の空気との摩擦で黄色部分だけ進行方向にスジが走っているのも頷けます。しかしお祭りが終わって、さて元の状態に戻すときはどうするのでしょうか。実戦状態に施されていた塗料を冒さない別種の溶剤かなにかで拭き取るのでしょうか。さらに上に重ねて再塗装となると塗料の重量もバカになりませんからね。あー、そのへん詳しく訊いておけばよかったと思います。



陸上自衛隊 / 北部方面隊 / 第 7 師団 / 第 72 戦車連隊(恵庭)



90式戦車 with イヴュマーA 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
90式戦車
■全備重量 : 50.2t ■全長 : 9.76m ■全幅 : 3.40m ■全高 : 2.34m (標準姿勢) ■最大速度 : 70km/h
■エンジン : 三菱 10ZG水冷 2サイクル V型 10気筒ディーゼル ・ 出力 : 1,500hp
■武装 : 120mm滑腔砲 × 1 ・ 12.7mm重機関銃 × 1 ・ 74式車載 7.62mm機関銃 × 1 ■乗員 : 3名
■製作 : 三菱重工(砲塔・車体) ・ 日本製鋼所(120mm滑腔砲)

昨年には無かった陸自の 90式戦車がお子様達のジャングルジムと化していました。勝手にべたべた触ってもいいのか?と、うずうずしていてもたってもいられず砲塔上に駆け上ってふじ丸さんに記念写真を撮ってもらいました。わーい!バンザーイ!…イヴュマーは子供か?あ、手前の目に黒線の人は関係ありません(^^;
ヒコーキだと " NO STEP " とかあちこちに注意書きが描いてあって足の踏み場も無いペラペラのやわな構造物なのですが、さすが戦車は頑丈で人間が踏んだり蹴ったりするくらいではビクともしません。本当は主砲の砲身をまたいで写真を撮ってみたかったのですが(ちょっと下品)、なにかの雑誌で戦車の主砲は神聖なものでぞんざいに扱うとすごく怒られると書いてあったので実行しませんでした。別に人間が乗っかって歪んだりするほど剛性が低いわけはないと思いますが照準等最も精密な部分でもあるとも考えられるのであまり体重をかけないようにしました。…しかしこの 90式がどこからやってきたのか、訊くのを忘れてしまいました。砲身に白の 4本線、砲塔側面に白馬ということで解る方には自明のことと思いますが、なにせ陸自に関する知識や資料をほとんど持ち合わせていないのであとで調べようにも判然としませんでした…が、一応検索をかけたところ1/35 90式戦車「第72戦車連隊」デカールというページで「第72戦車連隊 白馬の部隊章は2003年以降の第1〜第5中隊の統一された部隊章です。砲身のラインの本数により中隊の識別が行われます。」「第72戦車連隊第4中隊 半人半馬のマーキングにローマ数字の「IV」が第4中隊の部隊章です。砲身にはラインが4本入ります。」との情報を得ました。「」内はもちろんハイパーリンク先からの引用です。というわけでこの 90式は第72戦車連隊第4中隊(恵庭市)と身元が割れました。千歳市には同じ第 7 師団の第 71 戦車連隊があるのに、なぜにわざわざ恵庭市からやってきたのかは謎ですが。あ、恵庭市周辺の地図を見ると、だいたい千歳と札幌の中間あたり(千歳より)ですね。千歳駐屯地には 90式の装備が無かったか展示用に回せる車両が無かった為かもしれません。ところでこの 50t を超える90式戦車は千歳基地まで自走してきたのでしょうか。橋梁等によっては道交法の規制で本体と砲塔を分けて運ぶ必要があると聞くのでなかなかに世界水準の戦車の運用は大変です(一般に戦車の防禦力は重量に比例し、現在 第 3 世代とされる各国の主力 MBT の防禦力に我が国も追いついたとされています)。退役間近の74式戦車の後継戦車は小型化を図って 40t クラスと予想されているそうです。



90式戦車 with イヴュマーB 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
陸自の自衛官の方に伺ったのですが、ラインメタル製(ライセンス生産 : 日本製鋼所)120mm 滑腔砲(英国製の戦車砲のようなライフリング(弾に回転を与えて安定性を得る為の螺旋状の溝のことです)が切ってなくて内側がつるつるの砲で、有翼弾によって安定性を得ます)はホントは『 かっこうほう 』って読むんだけど、(イヴュマーの IME にはそう登録してあります)今では現場のみなさんも『かっくうほう』と呼ぶのだそうです。説明プレートには『滑空砲』などと描いてある始末です。それから東京マルイの 電動RC 90式戦車では発砲時に赤く光る丸い LED のところにある直接照準器(逆だよ逆!君ィ)だとかその下の穴の 7.62mm機関銃とかを見せてもらって話し込んでいました。



90式戦車 説明板
撮影 : イヴュマー



90式戦車 with ふじ丸さん 顔出しビミョー
撮影 : イヴュマー
ふじ丸さんも 90式戦車に乗りました。随分補正したのですがまだアンダー気味です。顔出しは別にいいけどビミョーなのでちょうどいいかもしれません。ちなみに拡大表示もしません(イヴュマーの拡大画像を見たい人がいるとは思いませんが)。あ、冒頭の注意書きにもあるように表示時刻が前後してるのはイヴュマーのデジカメ SONY DSC-P10ふじ丸さんのデジカメ OLYMPUS E-100RS で時刻設定がズレている為です。



87式偵察警戒車 1280 x 960
撮影 : ふじ丸さん
87式偵察警戒車
■全備重量 : 15.0t ■全長 : 5.99m ■全幅 : 2.48m ■全高 : 2.80m ■最大速度 : 100km/h
■エンジン : いすゞ 10PBI 水冷 4サイクル V型 10気筒ディーゼル ・ 出力 : 305hp
■武装 : エリコンKBA 25mm機関砲 × 1 ・ 74式車載 7.62mm機関銃 × 1 ■乗員 : 5名
■製作 : 小松製作所 ・ 日本製鋼所(25mm機関砲)

大きなお友達にはイマイチ人気のない 87式偵察警戒車ですが、小さなお子様には意外と人気のジャングルジムです。乗員が 90式戦車より 2名多いのは斥候員を乗車させている為だそうです。



航空支援集団(府中) / 特別航空輸送隊(千歳)



政府専用機
撮影 : ふじ丸さん
政府専用機のファイナルアプローチです。タイヤがいっぱいついてます。



政府専用機のファイナルアプローチ、ランディングの動画です。
現在、政府専用機は航空自衛隊千歳基地所在の特別航空輸送隊で運用されています。
東芝 EMI の 「A.B.CHITOSE」 で各シートのヘッドレストカバーに JASDF と刺繍されていたと憶えています。
「特別輸送機(ボーイング 747-400)を 2機装備し、要人輸送のほか、国際緊急援助活動や
国際平和協力業務などの輸送のため地球的規模で行動する航空輸送部隊です。」
以上「」内は航空祭プログラム P10 より引用。しかし政府専用機が展示会場の定位置に駐機すると滑走路の飛行展示機の離着陸が見えなくなってとても邪魔です。やっぱり 747-400 はすごくデカイです。
千歳飛行場にランディングする政府専用機です。








要 Windows Media Player
再生時間 : 約 36sec
転送容量 : 1,264KB
転送レート : 273Kbps
フレーム数 : 15fps
画像サイズ : 320x240

撮影 : イヴュマー

□ ノースペシメン
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・―□ 航空系
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    ・―□ 2004 航空自衛隊千歳基地 航空祭  
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    |  ・―□ ブルーインパルス
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    ・―□ 2003 航空自衛隊千歳基地 航空祭