□ ノースペシメン
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・―□ アニメ創作系
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    ・―□ F西日本予告編
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        ・―□ ムービー再生
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        ・―□ 全カットコメント
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        ・―□ アフレコ台本


00

当アニメムービーの正式タイトル。本来は Cut01 をタイトルカットとするが、 英字の省略表記やタイトルとして認識されない可能性に配慮して日本語の フルスペルテキストのみのタイトルを後日付加した。
01

タイトルは航空母機シキシマの垂直尾翼に描かれた社名ロゴ。民営化企業 を想起させる社名に日本航空風のカラーリング。形はミコヤン(グレヴィッチ) MiG-29 "ファルクラム" 風ではあるが、一目で垂直尾翼と認識させる為。
作画は止め絵 1枚。"予告編" のフォントは差し替えでラストカットと共用。
02


航空母機シキシマ。二重反転プロップファン 4発。主翼端にウイングレット。
胴体下部に巨大なカーゴベイ。邀撃戦闘機シーブザウン 4機を運用する。
我々の世界では現在プロップファンの実用機は存在しないがマッハ0.8くらい で経済的に巡航するには適当な推進器なので現在主流のターボファンジェ ット機に替わり今後採用される可能性もなくはない。前進翼機などと同じで 一見いいことづくめの新技術にもかかわらず、現在のところ本格的な実用化の 兆しはさっぱり聞こえてこないのである…。
PAN 長セル 1枚+プロペラブレード。シキシマのデザインリファインは若干原画の暴走ではある。 プロペラブレードの動画をパラパラ見てもよくわからないがペイントして動かすとちゃんと回って いるように見えるのがアニメーター(志望者)のすごいところである。
03

シキシマ機首。艦船同様に機名が記されている。機名横の with 101TFS は 第101戦術戦闘飛行隊を搭載運用していることを示す。
作画は止め絵 1枚。機名はフォント貼り付け。
04

シキシマブリッジ外観。…というか段差のある広いコクピットであるがブリッジ と呼び慣わされている。とくに CIC 室等の類は無く、本機の運行から搭載機 の管制までブリッジで行われる。
作画は機長の振り下ろした腕のみ動画。原画担当者の言を伝え聞くところ によるとキャノピにうっすらと見える白い六角形状は対爆仕様の為とのこと であるが、意味不明な上にペイントがわりとタイヘンである。
05

陸自用語を堂々と使ってしまうのは近頃の流行りだからというのもあるが、シーブザウンは陸戦兵器としても運用される為であるとしておく。当世界の2029年現在、自衛隊は、統合・防空・航宙・国際の 4つに再編されている。
なお、国際自衛隊と民間自衛隊たるAF西日本では旧軍の階級を用いる。
作画は機長の口パク動画。3種の並べ方に過ぎないが口パクは奥深い。
外画の吹き替えでは異言語の口パクがあってる筈がないわけであり…。
06

飛び去る怪鳥。怪獣だけでなく怪鳥が出るのは運動性をもつヒコーキ形態をとる為の方便だが、落下傘やロケットモータで着上陸する戦車(MBT)よりヒコーキが(人型はともかく)陸戦兵器に変形する方が受け入れ易いのは何故。
作画は怪鳥動画+背景雲リピート。ホントは邀撃機が追撃しているカットの筈だったのだが、フォルムとディティールが設定と著しく異なっていたので、自分で描き直すつもりで保留していたらそのうち "なかったこと" に…(-_-;;;
07

HMD 表示は AC4 の HUD 表示の真似描画。マイルからノット(kt)に、GUN 残弾表示を追加。12.7o重機関銃M2の最大600発/min をチューンし0.8秒で 16発を叩き込む。砲でなく銃というショボい装備は機体規模と怪鳥の防御力 に因る。巷では機関砲やガトリング砲の類を一様にバルカン砲と呼ぶ輩もい るが本来 6銃身20o機関砲 M61A1 を指す固有名詞なので誤用に注意。
作画は撃墜される怪鳥動画+曳光弾。もろに前世紀アニメ風作画。


08

シーブザウンエアロコフィンと飛行・操縦士の塩林中尉。敵は異界の怪鳥・ 怪獣であり、主役機の XF/G-4A 試作1号機でもあるシーブザウン1号機は ロービジ(低視認性)塗装でなく紅白の派手なデモンストレーションカラーの まま実戦投入される。塩林は飛ぶことが目的化しているがパイロットはそん なもので使命感や責任感は練成や任務に就いて養われると思われるから。
主人公の筈なのにセリフが寝惚けた一言なのは声優の資質による。

テロップ表示されるシーブザウン仕様テキスト要旨(一部修正・改行位置変更)
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Kawasaki F/G-4 "Fighter/Gunner" シーブザウン エアロコフィンモード:
機体全長 7,650o.機体全幅 8,570o.乾燥重量 5,980s.最大重量 9,050s.

主機 F-9-IHI-50 ターボファンジェットエンジン.推力 4,020s×2.A/Bオミット.

コクピット 全面装甲キャノピ.タンデム複座.
前席飛行士,後席砲士. 視覚入力 前席 HMD投影式.

機体形状 主胴体を挟み左右エンジン3胴式.
主翼平面形 前進翼. 前縁スラット・後縁フラッペロン・差動水平尾翼.
格納時翼根より主翼を後方に折り畳み可.

固定武装: 12.7o機関銃.携行弾数120.
ハードポイント 左右ナセル下面ジャケット各1箇所.AAM-4s等.
薬液注射機付き120o滑腔砲パック携行.

受注/製造:
機体・アセンブリ 川崎重工 左右機体・フレーム 新明和重工
ターボファンジェットエンジン 石川島播磨重工 120o滑腔砲.日本製鋼所
――――――――――――――――――――――――――――――――――
09

キャットウォークで HMD(Head Mount Display)ヘルメットをかぶる塩林中尉。 こんな簡単にかぶれるのは装着後に感圧ゲルでフィットするのとあごひもの 固定動作を省略しているから。ちょっと美形過ぎとの感もあるがよしとする。
作画は結構フクザツな組み線の動画。絵コンテ描いたときは PAN しながら 動かすには長セル動画か全動画が必要なことを知らなかったのである。
設定画を描かなかったので異形のメットの形状は誰にも把握されなかった。
10


シーブザウン前席の飛行・操縦士シートに飛び降りて乗り込む塩林中尉。
コクピット内壁が白いのは戦車等と同じ。シーブザウンは陸戦兵器としても 運用されるが故に乗員室は装甲され、従前の戦闘機のような透明キャノピ ではない。広く見えるが異様に広角で写っているからで実際は対戦車ヘリ 並みに内壁幅は狭い(1mくらい)。
ある意味原画の暴走。絵コンテにはこんなアクションの指定は無い。アニメーター志望者というものは、まず必須の人間のライブアクションを叩き込まれるらしく、またそれが楽しい作業なので、メカの作画などというものは経験値不足から敬遠されるわりに、キャラを動かすことを好みこちらの期待以上の作画を上げてもらえる。しかしメカは設定を無視したラクガキだったり妙なキュービズム群体の過剰追加ディティールだったり(動かねえよ!)、4面図と参考画稿を渡したのにキャラ以上に統一感がなくて困った(主翼の後縁が数o厚の原画を見せられブラックアウト、きりが無いのでリテイクせず等)。

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Cut 11 左手でスロットルレバーを握る。
Cut 12 右手でサイドスティックを握る。前方インフォパネル(*)。
Cut 13 コクピット前席の塩林中尉。酸素ホース位置がメットの異形を醸す。
(*)空自の F-15J は結構可愛い女性の声でしゃべる。無論米語なのだが。
―――――――――――――
Lt.Shiobayashi,

Welcome to
AC-01 Shikishima
101TFS
Kawasaki F/G-4A #1
flight pilot seat.

My name is "seiv-xaun".
I'm glad to meet you.

Please hands on
throttle and stick.
―――――――――――――
塩林中尉への挨拶と操作ガイド。HOTAS(Hands On Throttle And Stick)と HMD の視線/音声入力のみであらゆる操作が可能になっている。
作画は両手の動きを動画。さすがアニメーター(志望者)だけに、人体のライブアクションは見事に鍛えられている。 毎度ながらヘルメットは若干修正。


14

シーブザウンガンナーと砲手の佐伯智春少佐。10年前にロジカルユニットと して捕縛されていた怪獣体内から救出された旧都市民であり、外観年齢は 捕縛当時の14歳で固定されているが記憶年齢は24歳、戸籍年齢は34歳。
先のシーブザウンエアロコフィン&塩林中尉と同じく作画は長セルの止め絵 2枚の交差上下 PAN、その上にシーブザウン各形態のスペックの文字列が ロールする(640x480 のフルサイズで見ないと読めないかもしれないが)。

テロップ表示されるシーブザウン仕様テキスト要旨(一部修正・改行位置変更)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
Kawasaki F/G-4 "Fighter/Gunner" シーブザウン ガンナーモード:

機体全高 7,050o.乾燥重量 5,980s.最大重量 9,050s.

主機.F-9-IHI-50ファンジェットエンジン (アイドリング)出力約300kW×2.
補機.T70-IHI-40ターボシャフトエンジン 出力約400kW×1.

コクピット
視覚入力 HMD(前席), 水平165度表示+砲身連動EMD(後席).
簡易操縦, コマンド先行入力(前席), マスタスレイブ操縦装置(後席).

固定武装:
12.7o機関銃.携行弾数120.
ハードポイント. 左右肩部ジャケットに各1箇所. SSM-4等.
薬液注射機付120o滑腔砲パック装備. 遠距離精密砲撃・近接薬液注入.
薬液 弛緩剤或いは選択式腐敗促進剤. 砲弾 APFSDS,強アルカリ,速乾樹脂.
脚部バイポッド先端炸薬式杭打機.

受注/製造:
機体・アセンブリ 川崎重工 左右機体・フレーム 新明和重工
ターボファンエンジン & ターボシャフトエンジン 石川島播磨重工
120o滑腔砲. 日本製鋼所
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智春は佐官なので相応のコートが支給される(絵はちとチープだが)。コートの下はシーブザウンガンナーのマスタスレイブ用モーション検出スーツの腕部を外したもの。スーツの腹の赤いスプリットは彼女のパーソナルカラー。
このカットのおかげで智春が主人公に見えるかもしれない。ナレーションもできる資質の声優が彼女しかいなかったので結果的に実質的な主役に…。(言わなければいいが)チラチラと右腕の肌色が覗くのは変かもしれない。
16

シーブザウン後席の砲手マスタスレイブシートの智春。バイク型のシートにまたがりコクピット上部のバックパックにベルト固定される。頭部はヘルメットでなくなぜかヘッドギア。右目レンズは砲身に連動した網膜投影デバイス。左側には高空飛行に必須の酸素マスクがあるが絵面上装着しない。
作画は止め絵 1枚。HMD ヘルメットの方が合理的かもしれないが顔出しにした。陸戦時にも前席が周囲索敵及び大まかな移動を行うことにする。
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シーブザウン後席はタッチディスプレイと全身のマスタスレイブで操作する。一瞬ディスプレイ画像が浮かぶが出撃時はガンナー形態ではなく予備運転をする場所もないのでシミュレーションでプリファイトチェックを行う。
作画は左手のみ動画。バイク型と注文したがいささか異なるイメージ。機体規模と装甲厚の兼ね合いで想定していたのはもっと狭苦しく上下には余裕が無く、前方は前席に覆いかぶさるような感じである。
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Cut 16 のアップ。網膜投影デバイスは左右視差で立体視できると思うのだがなぜか片目…。しかし狙撃するには効き目の片目の方がよさそうなのでこれでいいかもしれない。…両目で狙えという指導もあるが…。
作画は止め絵 1枚。ヘッドギア額正面の模様はシーブザウンエアロコフィン初期稿にあった e をアレンジしたマーキングを原画が転用したもので、とくに意味は無い(シーブザウンガンナー 1号機の前部スカートの P と同じ)。
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格納庫から引き出されるシーブザウン。航空母機シキシマには 101TFS の 4機+予備機 2機のシーブザウンが搭載されている。常時臨戦状態にある
1〜4号機が試作機で予備機が生産型だが試作機は生産型同様の改修を受けており両者に差異は無いようになっている。 1号機が紅白、2〜4号機が青白のデモンストレーションカラーでそのまま使用される。
作画は止め絵 1枚。ペイントで暗闇から出てくるような効果をつけている。
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シーブザウンエアロコフィンの主翼はひねって後方に折りたたまれている
(グラマン(現 グラマン・ノースロップ)E-2C ホークアイ 早期警戒機と同様)。シーブザウンは脚以外の着陸装置を持たない為、左右エンジンナセル上面のラッチで格納庫のアームに懸架され、レールカタパルトで射出される。
作画は展長する主翼のみ動画。
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カーゴベイ前面が開く。天面には射出用のレール。しかし亜音速で飛んでる最中のヒコーキの前方のドアを開けたら吹っ飛ばされて格納庫内は激しい気流でかき乱されて大変なことになると思われる。前面と同時に後面も開けたらちょっとはマシかもしれないが。常識的に後部ドアか底面から放出するようにすべきであったと思われる。
作画は開く前面ドアのみ動画。
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シキシマのカーゴベイ内のシーブザウンのスキージャンプの如き姿勢は気に入らないが見なかったことにする。プロペラブレードがちゃんと回転しているように見えるのはやはりアニメーターの基本技なのか。
作画はプロペラブレードが動画。
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シキシマのレールカタパルトで射出されるシーブザウン。
作画は止め絵 2枚。射出はもっと速くてもよかったが絵コンテ上 0.5秒で、あまり速くてもなんの絵だかわからなくなるし、海面スレスレの洋上艦のように十分な初速を得るほどの加速距離は切実には必要ないからとする。それにこのあとの降下して速度を獲得するシーンの意味が失せるから(シキシマの巡航速度だけで前進翼のシーブザウンには十分な筈だけれども…)。
24

速度を得る為に急降下するシーブザウン。
作画は止め絵 1枚+流れる雲 3枚。雲はいいがシーブザウンのガタつきが少々大袈裟であると思われる。
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降下して速度を得たところでスティックをひいて上昇に移る操作。
ホントはスティックは圧力感知なので事実上こんなに動きません!
作画はスティックと手が動画。
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上昇に転じて上向き舵角をとるシーブザウン機首のエレベータ。
作画は止め絵 1枚。ホントは絵コンテの矢印の指示通り舵面を動かして欲しかったところではある。実際のところここで動きの流れが止まるように感じられるからである。
27

目標の邀撃高度へ向けて上昇するシーブザウン。
作画は止め絵 1枚+流れる雲 3枚。動画で上がってきたのが雲 3枚だったがあるだけよほどマシなので合成でやりくりしてスピードを保つようにした。駆け上がる力強さと飛翔感が出ているだろうか…。
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Cut 28 目標の邀撃高度に達しつつあるので右ロール操舵。しつこいようですがホントはスティックは圧力感知なので実際こんなに動きませんからね!
Cut 29 差動水平尾翼、すなわち横操縦を行うエルロン(補助翼:主翼後縁外側の舵面)と連動して水平尾翼が差動し、機動性を向上する機構(古くは BAC TSR.2 にも採用され西側現用戦闘機の大多数に採用されている筈)。わかりやすくいうとクルマの四輪操舵(4WS)に類似する機構だろうか?
作画は腕とスティックと翼舵面が動画。
―――――――――――――
Lt.Shiobayashi,

We are almost aim ALT.

I'm RDY to Right roll.
and Shift to level flight.
―――――――――――――
30



急上昇から目標高度に達するところで 180度右ロールをうち、背面になって宙返りのように弧を描きに水平飛行に遷移し、また180度右ロールをうって正位置に戻って飛んでいくシーブザウンエアロコフィン。ヒコーキの中でも戦闘機では(YF-22 ライトニングII vs YF-23 グレイゴースト/ブラックウィドゥ の ATF 競作の選定結果をひきあいに出すまでもなく)高機動性の過剰な追求は(割合は減ってるけど)未だに根強い評価対象となっている。しかし正位置からの高速上昇ループは多少の高プラスGでも余裕で耐えられるが、これが逆の裏向けの高速下降ループではマイナスGがかかり、プラスGよりも早い段階で構造強度の限界に達して空中分解する危険性もある。なぜか?そうつくってあるからだ。じゃなぜそうつくったか?一般に人間がプラスGに対してはある程度の耐性があるがマイナスGに対しては耐性が低いからである。だから空中機動の多くはロールで的を上方に捉えてそちらに向かう機動を行う。当該 Cut30 のロール → プラスG機動の背面宙返り(の一部) → ロールで水平飛行に遷移する、というのはダテではなく状況に合致したごく基礎的な機動である。デモンストレーションなどではない。
作画は全動画。動画の機体下面の腕部収納ジャケットとベントラルフィン等の形状認識の相違から原画担当者が逐一修正することに。
31

何故そんなにびびったかというと光学的電磁的重力的になにも観測されない領域(闇、滲み)が全天を高速で移動していた為。移動距離から近づいてくることだけはわかったが、闇は極細の円柱状に収束し地球圏に飛来した。
作画は美術担当の半月と黒円柱のスライド移動。よくわからないが版権上問題のない月の絵である。観測データっぽい効果として走査線をかぶせているが嘘っぽいかも。階調反転の繰り返しで時間経過を表すのもベタかも。
32

黒円柱は異界通路である、とかいうと「戦闘妖精 雪風」の "紡錘状の霧柱" になってしまうけれども、円柱だったらコロニーだよな、と今思った。ちなみに当黒円柱は最初すごく長くて、重力も自転も関係なく突き刺さった。
作画は美術担当の地球と黒円柱の止め絵 1枚。陸が見える絵でなく青と白い雲だけの地球なのは発注通り。おそらく模写と思われるので版権上問題なし。元データは輪郭がクッキリしていたので大気に見えるよう加工した。
33


西日本の大阪湾岸某市に突き刺さった黒円柱。周辺地域への落着の振動はほとんどなく、被害といえば大気を突き破り超音速の突入で渦巻いた暴風くらいである。黒円柱の壁面は高速徹甲弾や粘着榴弾等いかなる物理的な侵徹を受けつけず、いかなる化学物質とも化合しない為に、内部がどうなっているのかまったく知る術がなかった。
作画はこれまた美術担当の長セル 1枚絵。『版権上問題なし』とのことだがどこからこんなデータをひっぱってきたのだろうか?今更になって気になってきた。でも過密な東京ならともかくこれじゃせいぜい100万人がいいところで 220万人はいないだろうと思われる。半分海と埋立地だし。絵的にはバランスがよくていいとは思うので実在の都市ではないもっと過密な都市であるとしておく。
34

落着から 20年後、黒円柱は沈降し上面を航空機が覗きこめるほどになって上面からのみ物質の侵入が可能なことがわかった。試行の結果、無人機、そして有人機による飛行往還が可能であることが実証される。同時に黒円柱内部にひろがる異世界があることが判明する。黒円柱底部サイズの朽ち果てた旧都市の外側は砂漠が続き点々とすり鉢状の遺跡が存在した。
作画は Cut33 と同様。
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シキシマ ブリッジ。絵コンテではもっと広々とした空間を想定していたが、相対的に狭苦しくなった。『緊迫感が無い』と指摘されたのはこのカットだと思うが、彼らのほとんどにとっては日常業務である(何度経験しても緊張しないわけはないが)。若い女性オペレーターは新人で緊張気味の演出をつけた。
作画は止め絵 1枚。上部ディスプレイには近畿地方のお天気を書き込みノイズ等で判読不能にしている。他のカットも同様だが雲は動かしたかった。
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内部はほぼ地球大気であることは数千回の有人飛行で検証済みだが異世界への超空間通路に突入するには相応の覚悟がいる。彼らは冒険者ではないからだ。形式的とはいえ機長の号令が必要なわけである。
作画は Cut 05 の口パクの使い回し。

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黒円柱上面から侵入するシキシマ。サイズに比べて上面の円弧(アール)がきついのはご愛嬌といったところである。"位相差空間" とかいうタームも共通語化してお馴染みのものになった現在ではとくに解説を要しない。
作画は沈降中のシキシマが動画。放電の効果はウソ度が高いがそれらしくもある。初めて触る機能だけれども簡単なのでなんとなく使ってみたかっただけだったのだが、意外にこのアニメ的ハッタリがハマって外せなくなった。
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近年黒円柱内部の探査が進んでいる。光を透過する天面の円からは地球の空が透けて見え、衛星通信も可能であるが、外周では独自の気象の空がある。底面の円周内部の都市街は地勢的には 20年前とほぼ一致するが人工物の大部分が朽ちており、物理的には黒円柱周辺の外壁がある筈の空間には一面の砂漠がひろがる。砂漠には底に水を湛えたすり鉢状の遺跡がいくつか点在するが怪獣群が移動する結節点ともなっているらしい。その怪獣だが、人間を攻撃する為のロジカルユニットとして閉鎖された都市市民を捕縛し内蔵している。探査当初何匹かの遺骸から損傷を受けた人の遺体が発見され、政府は可及的速やかに怪獣を倒し旧都市民を救出する手段を模索した。そのひとつの結実がシーブザウンである。 …大阪湾岸に屹立する黒円柱は徐々に沈みこんでいるがこの後どうなるのかはわからない。
作画は美術担当者による止め絵 2枚。
39

101TFS 全機出撃。投げやりな編隊であるが今後の展開も考えて高度差も含めた配置となっている。1号機と 2号機は滑腔砲パックを携行している。
作画は止め絵 2種(各2枚)のゆっくりスライド。
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ブレイクする 4、3号機。上空警戒と万一の際の航空近接支援攻撃を任務として戦域上空を旋回している。サイドジャケットのハードポイントに小型の AGM (空対地ミサイル)ぐらい搭載していてもばちは当たらないと思うが。
ホントはロールをうった直後に機首上げをしてくいっとブレイクするカッコイイ絵になる筈だったが原画の都合で不自然な動きのカットに…(;;)
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1号機がサイドジャケットをエアブレーキとして展開して徐々に後退する。
作画はエアブレーキ展開と止め絵の移動。本当は上方ループかプガチョフズコブラでブレイクしてと頼んだが難しいアングルで無理も言えず単にエアブレーキ展開とした。下面エアブレーキを展開した際の挙動、直進する僚機との関係はわからなかったのでデタラメ。ちなみにプガチョフズコブラが有効な減速の為の手段となるかどうかは疑問の余地があるとのことである。
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シーブザウンの変形カット。機体はテールスライドのようにほぼ垂直に静止し緩降下しながら変形する。これがマニュアル通りの変形降下手順。滑腔砲パックを腕で取り外す手間を除けば簡素な変形。胴体にはコクピット部前後の 2箇所、機首部が上部後方にたたまれて頭部が露出し、ガンナー形態時のフンドシが前方にたたまれてコクピット下部に接合する。エアロコフィン/ガンナーを通じてコクピット部はほぼ同ピッチを保つ。左右エンジンブロックは、エアインテーク部が中翼前部を介して胸部に定置し、追随してサイドジャケットから折れ曲がって格納されていた腕部が展開する。エンジンブロックは接続していたシリンダにひきよせられ胴体フンドシ部に定置する。シリンダはそのままフトモモの内側を形成し、ヒザ関節で折れ曲がっていた脚部を展開する。中翼はそのまま前部スカートになる。主翼は必要に応じて翼根から後方に折りたたむこともできる。
当作品では徹底した省力化(手抜き)をしている。レイアウトを描いてない(絵コンテがレイアウトだ!?)、Fix 原画は動画に回さず原画担当者本人がクリンナップと裏塗りをする(おかげでエンドクレジットの動画は大人数)。このカットも変形手順の設定画稿など無くデザイナーである自分がいきなり動画用紙に定規とシャーペンで変形していく原図を描き、原画担当者に回しカゲつけや割りやすく体裁を整える等をしてもらって原画としている。
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シーブザウンエアロコフィン 1号機のフライパスと歩いてくガンナー 2号機。
2号機がのしのし歩いているのは原画の暴走。絵コンテでは 1号機のフライパスがメインで俯瞰の壁の向こうで上半身だけ見せてスライドしながら上下動しているだけでよしとしていたが結果的にホントに歩いてるので驚いた。
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HMD ヘルメットはガンダムエピオンのイメージ。肉眼の焦点の合わせづらい 近距離で広範囲に投影されるのは合理的でない。ソニーの PUD-J5A は
ヘッドアクショントラッキング機能つきの HMD だが「ガサラキ」の TA 用 HMD ヘルメットの検出用 4点赤レンズは要らない。デザインはおもしろくないが。
作画は止め絵 1枚。構図は『「機動戦士ガンダム」の32話でキャメル艦隊を零時方向から撃沈していくコクピット内俯瞰の淡々としたアムロで』と注文。
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スロットルレバーを立てて引き寄せるのはシーブザウンのガンナー形態へ の変形開始操作である。「VF-X」だったかゲームのムービーでチラッとその ような操作を見て非常に合理的だったのでコレしか思いつかなかった。TV 版 VF-1 の 3つの小レバーでは HOTAS (Hands On Throttle And Stick) の 思想から外れるし、といってスロットルやスティック上の細々としたスイッチ 類では誤操作を招くかもしれないから、最低何sかの力を入れないと動作 しないような操作が望ましい。最近「マクロス ゼロ」の VF-0 で同様の操作 が出てきたのは意表だが技術的時代考証に縛られない描写である。
双発でレバーひとつは如何なものか…入力値通り動作するのでなく最適値 に補正される筈…が、なんとなく体裁が悪いのでスロットルレバー基部の溝 は 2本描いてたりする。スロットルを立てるのは決まってたが『スティックより レバーが遠くなるねえ』との内部意見で、手元側へスライド移動になった(^_^;
46

Cut 46 は欠番。
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低高度を滑空中にエアロコフィンからガンナーに変形しつつ降下するシーブ ザウン 1号機。教本通りなら先の 2号機の如く、機首を上げテールスライド 気味に直立して緩降下中に変形するのが基本だが、ガンナーの着地操作 に慣熟すれば速度を殺さずより迅速に敵対域に突入する無茶もアリである ことを示している。実際 2号機は先行して変形/着地し地上から走って戦域 に向かったが、1号機はギリギリまで滑空することで手順通り先着した。
実は 1号機の変形は自分で原図を描かず絵コンテによる指示と原画修正 のみだったせいか、あやしい変形だったので通常 3コマ撮りのタイムシート の指示を無視して 2コマ撮りとした。結果的に無謀な変形動作のスピード感 が出たんじゃないかと思うが如何に。逆に滑空シーンが相対的に長くなり、 前カットの変形操作から実際の変形まで妙にタイムラグが生じたのは失敗。
48

滑腔砲パックをぶら下げて茫洋と立ち尽くすシーブザウンガンナー 1号機と ひょこひょこ歩いてきた 2号機。動画の 2号機の進行方向と距離とパースで でっち上げた簡易背景。本当は緊迫したシーンだがどことなくユルい雰囲気 で、ひらけた場所でなく壁際か曲がり角等にすべきだったと思われる。
作画はうしろで歩いてフレームインしてきた 2号機のみ動画。デザイン的に ひざ関節の位置について誤解があったが。描画誤差の雪ダルマである。
49

当ソーティの対処目標であるところの怪獣。口から高速の弾丸を吐く。発光 して発砲を事前に敵に察知させてしまうのはナゾ。シーブザウンが被弾した 場合、コクピットブロック以外では破損、機能喪失をまぬがれ得ない。
作画は頭部のみ動画。背景コミ。安直にも空以外ノイズで荒らしただけ。
もっと恥ずかしいのは初心者みたいに嬉しがって "逆光" を使ったこと。
50

智春のセリフは発砲寸前の怪獣の砲と旧都市民が捕縛されている腹部が 一直線上に近い位置にあった為。だいたい、なんの説明もなしにこのような セリフが出てくるのは脚本の暴走ではある。筆がすべったともいう。
作画は止め絵 1枚。ズームぼかしをかけ漫画の集中線をひいた感じに。他 のカットでは PAN やズームを多用しているのに珍しく動かしていないのは、 逡巡してはいても最適解を遂行する強固で冷徹な職業意識を表す(?)
51

滑腔砲パックを構え発砲体勢のガンナー形態の 1号機。滑腔砲パックは砲 弾庫と機関部及び薬液タンクが後端よりにある為、右側面を的に向け、右手 で中央付近のグリップを握り、左手で後端部をつかむといった体勢をとる。 120 o 滑腔砲と 12.7 o 重機関銃という武装は 90式戦車と同じである。
作画は止め絵 1枚。『イクスェス風に』とかオファーしたのはご愛嬌。射界が ひろがる感じと発砲の緊張感と不安を速いトラックダウンで表現した(?)
52

1号機の 120 o 滑腔砲発射の瞬間。滑腔砲パックには薬液注射器も組み 込まれるが砲口上の緑色の棒状パーツが針になる部分である。
発砲炎等がどう見えるか過去 2回の富士総合火力演習をディスクで何度も 見たが、昼間、砲側面からは一切発砲炎が見えず、発砲直後の砲身のブレ とかすかに風に流される発煙だけなのでそう描いた。砲口が見える位置か ら見れば昼間でも発炎して見えるのかもしれないが。作画は止め絵 1枚。
53

ガンナー形態の 1号機。襟前に seiv-xawn の刻印(当然 VMsAWrs 風で)。
顔の緑色のT字形は各縦横に走査するオプティカル(光学)センサー、
頭部左側バルジ先端の赤丸は IR (赤外線)センサー(これまた MiG-29風)。
作画は止め絵 1枚。人型ロボットは顔が命なのでバランスの違った原画は修正し て差し戻し。先のカットでは黒く潰れるので一応顔は見せておこうという理由 で最初はアップからセーフティゾーンまでトラックダウンさせている。
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支援の為上空旋回していた 101TFS セグメント2 のシーブザウン 3,4号機。
当ソーティでは陸戦を想定していない為、滑腔砲パックを携行していない。
作画は下面止め絵 1枚。奥側を少し縮小し移動ぼかし等の効果をつけ、
手前側と奥側で移動速度(距離)を変えてマルチスライドさせているだけ。
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ラストカットはタイトルカットと同じくシキシマの垂直尾翼の社名ロゴ。
"近日公開" のあとに小さく "予定" とあるが、僕ひとりのドリームである。
Cut01の同ポジ画像から文字 "予告編" だけを差し替えて使い回し。


> "knock it off." : 日本語訳 「いい加減にやめてくれ」

空自で訓練中止(訓練終了)の宣言に使われる用語。陸自の「状況終了」に対応する用語かどうかは不明だが、アニメ制作訓練もこれにて終了、というつもりで使っている。


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