□ ノースペシメン
|
・―□ 日記系
    |
    ・―□ 04年8月


(注) ここ日記系は単なる千歳・札幌旅行記です。
航空祭の内容につきましては下記↓
航空系 / 2004 航空自衛隊千歳基地 航空祭 をご覧ください。

2003年 8月 8日(日)

同行の前フリ :
それは 4ヶ月以上前の 4月に遡ります。2年ほど前のヨコタ先輩んちでのまったり正月以来とくに音信不通だったふじ丸さんに対して思い出したようにアニメ映画を観に行くように誘ったのが始まりかもしれません。ふじ丸さんは多忙で「イノセンス」は上映期間終了まで休みが取れないとのことで次に上映期間開始となる「アップルシード」にしました。根っこは士郎正宗つながりではありますがまるで違う映画です。イヴュマーは「イノセンス」を三宮で店の休みのレディスデイに母と一緒に観ましたが、正直言って眠い映画でした。違うシチュエイションで無理して原作マンガそのまんまのセリフ使わなくてもいいのに、とも思いました。イヴュマーとさして歳の違わない新任の女性の精神科医は、アニメを観るのが趣味だと言うと「イノセンス」は観た?と興味津々の様子でしたが。ま、ともかく「アップルシード」の上映館ですが大阪のキタとミナミでやってて、日本橋に寄ってく?ということでフェスティバルゲート付近の映画館で観ることにしました。明け方まで電話していたので予想通りふじ丸さんは遅刻してきて事前にパンフ買う暇もありませんでした。しかし「アップルシード」ってば昔の OVA と同じく、いろんな設定を逆にされたり改変される作品ですね。ふじ丸さんは「原作マンガ読んだときはワケわからへんかったけど映画観てすっきりわかった」といった旨の感想をもらしていましたが、イヴュマー的にはよけいややこしくしてるんじゃないかと思いました。今も映画の設定でよくわからない点がいくつかあります。士郎正宗の原作マンガは学生の頃から新刊を 2冊ずつ買って 1冊を手垢がついてボロボロになるまで読み込んでいるクチだったので、原作マンガの方が仕掛けが少なくてすっきりしていると思いました。映画を観終わった感想が『 DVD が \7,800 以下で出たら買おう。』でしたし数種のパンフ類は全部買ったのでハマるというほどでないにしろ割と気に入っているのかもしれません(「マリみて」は十数冊の原作小説を無限ループで読み耽り、アニメの DVD はコレクターズエディション版、第 2 シーズン「〜春」の放映がある日曜朝は早起きし、ペラペラの筈の関連同人誌は積んでみたら 40cm くらいあったので自分でもズッポリとハマっているのが自覚できますが…映画観たその日も帰りの飲み代がひとかかえの「マリみて」同人誌に消えましたし)。


始まりの夏 Reprise:
ま、その後ふじ丸さんとはたまにメールとか電話して(リニアコンプレッサに買い換えたので)エアテックスの旧式のエアコンプレッサ売りつけたり、ウチまで来てくれたのに寝てたり、神戸スキヤキに第 3 回ガンプラコンの授賞式&トークショー&ガチ魂第 1 回公開投票に行ったりしてるうちにヒコーキを撮るのにテレコンバージョンレンズ買ったとかで千歳行きの話が出て、ふじ丸さんはちょうど開催日の 8 月 8 日(日) から夏休みだというので一緒に行こうかということになり、前泊するので無理に前日から休暇をとりつけてあれこれ計画を練りました。ふじ丸さんの提案でせっかく北海道まで行くのだから 2 泊しようと決めて、あまり日が無いのでさっさと昨年と同じ旅行代理店で航空/宿泊チケットを取ってきました。航空チケットは夏休みシーズン真っ最中ということで平日の倍以上しましたが背に腹は代えられません。復路は陸路で行ったなら青函トンネルくぐった挙句に、銀のつばさに〜のぞみをのせて〜♪(「勇者特急マイトガイン」オープニング歌詞より)という大冒険ができる!と思って提案してみましたが、あっけなく却下されました。とてもそんな体力は無いので自分でも無理だと思いつつ口に出しただけだったのですが。出発空港は国内線が多いという理由でイヴュマーのウチに近い方の伊丹空港ということで譲ってもらいました。ふじ丸さんのウチに近い方の関空からも少しは国内便が出ているのですが。ウチから三宮にさえ出ればあとはシャトルバスなので 10 分や 20 分よけいにかかっても MD でアニソン聴いてればどうということはないんですけどね。で、往路は旅行代理店の丸得チケットの一番時間帯の早い 8 月 7 日(土) 13 : 55 伊丹発 15 : 45 新千歳着 JAL 2009 便、復路は最終の 8 月 9 日(月) 18 : 40 新千歳発 20 : 30 伊丹着 JAL 2016 便です。昨年は往路も復路も ANA だったのですが、結論から言うと両社にこれといってサービスの違いはありません。あっという間のフライトなのでドリンクサービス以上のサービスもしようがないのですが。


電網収集 Reprise:
さて、出発日までの間に電話などで(メインイベントである千歳基地航空祭見物以外に)北海道で何をするか相談したのですが、ふじ丸さん滝川でグライダー体験搭乗という提案をしてきました。確かにリーズナブルですごく魅力的なイベントですし、滝川というところは北海道の地図上では札幌近郊と言えなくもないロケーションです。同行するのが 3 人組なら決を採りやすいのですが 2 人だけなので、僕が賛成すれば決定です。ヤバイです。北海道はデカイので地図上で近いように見えても『JR : 札幌駅から特急列車で約 50 分。滝川駅下車徒歩 20 分、またはタクシーで 5 分』という時間的距離があります。奈良県在住のふじ丸さんのウチと神戸市在住のイヴュマーのウチより遠いくらいです。だって特急列車ですよ。地図上ではほとんどくっついている千歳駅から札幌駅まででさえ JR の快速で 28 分かかります。多少の乗り換えロスを見積もると新千歳空港と滝川の往復移動に最低 4 〜 5 時間は必要でしょう。当然ながら夕方に到着となる 7 日(土) や 航空祭当日の 8 日(日) ではとても無理です。といって最終日の 9 日(月) は少なくとも 18 : 25 までには手続きを済ませて JAL 搭乗口に着いている必要があります。早朝に出発したとしてもすぐにグライダーに乗せてくれるワケではないので時間はギリギリです。しかもメインイベントの航空祭と同じく、雨や強風など天候に大きく左右されるイベントですから最悪の場合両方ダメダメだったりする非常にリスキーな挑戦です。…というわけでイヴュマーは 55 / 100 票を投じました。提案者のふじ丸さんが消極的に 45 / 100 を投じても Go!という状況です(笑)。結局両方パーという最悪の結果を怖れてグライダー体験搭乗案は露と消えました。せっかくの機会を逃すのはちょっともったいない気もするけど 「あまり欲張るとロクなことがない」 というイヴュマー自身の経験則で双方ともにひっこめた感じです。北海道って有名な観光名所はいっぱいあるけど近畿地方在住者にとってはスケールがデカすぎて二泊や三泊であちこち回れるものではなく、1 ヵ所に絞ってのんびり楽しむのが無難のようです。北海道内にも観光の要所にはいくつか空港がありますし。今回は千歳航空祭メインの旅行と割り切った方がよいでしょう。その他は千歳から軽く足を運べる観光地ひとつサブイベントを選ぶ程度にしておくのが現実的というものです。

北海道観光についてはお互いにイメージが貧困なので、イヴュマーは「一面のラベンダー畑 (*^-^*)」だとか、どうやって行くねん!とつっこまれるようなネタしか思いつかないし、ふじ丸さんふじ丸さんで、「北へ。」
(ドリームキャスト版)の攻略本を片手に「ふむふむ、この駅で会話するとフラグが立つのか…よしよし」だのと架空世界に向かってつぶやきはじめる始末です。「そんなキャラいねえよ!」などととつっこんでもしょうがない状況です。ゲーム会社の職業プログラマー(職業軍人 みたいなイントネーションで読んで欲しいそうです)のわりに当のゲームすらほとんどプレイせず攻略本だけで北海道を語ってしまうのが豪気です。実のところ、本当に 「北へ。」 をやりこんでいたならば、北海道旅行をより深く楽しめる筈らしいのですが、ゲーマーなのにゲーム創りの仕事が忙し過ぎて長時間ゲームをプレイする暇が無いというのが大変なジレンマですね。
イヴュマーはごく稀に血迷ってゲームソフトを購入しますが不器用でセンスが無いのでほとんど途中で投げ出してしまいます。ほぼ PC のエロゲーかアニメ絡み(アニメのゲーム化というよりアニメ化されたゲーム)に限られています。Leaf 作品は「To Heart」( PC 版 / プレステ版 コンプ)のあと「こみっくパーティー」 1 人クリアで終わってますし、「月姫」は 1 度バッドエンドを見ただけで一時中断しています。「サクラ大戦」シリーズは
1 と 2 を 2 〜 3 回ずつクリアしただけで 3 は旧友人にドリキャスを借りパチした挙句にプレイしていません。
「高機動幻想ガンパレードマーチ」はふじ丸さんに薦められて始めましたが、珍しく(反則技を多用しながら)長時間楽しんで一応の S ランククリアをしました(現在は裏技 3 周目の速水厚志で止まっています)。「serial experiments lain」はゲームというよりひとつのイラストつきのオーディオドラマですし。空戦ゲーム(シミュレーション風シューティングゲーム)である「エースコンバット」シリーズも 1 〜 3 までしかクリアしていなくて 04 は対地攻撃が苦手で途中で手が止まってしまっています。「エナジーエアフォース」は続編の「エイムストライク」ともにとても難しくてふじ丸さんに買い取ってもらう予定です。ま、ゲームの話は置いといて…。

他にもネットで検索してみると意外と千歳周辺でもお手軽ゴルフやカートレースコース、乗馬やカヌー下りなどいろんなスポットはあるのですが、結局これといったものが無く、具体的にどうするかといったことはうやむやに行き当たりばったりで臨機応変に、という結論になりました。いいのかふじ丸さん、そしてイヴュマーも…。

ふじ丸さんはそのあと、北海道観光本を 2 冊ほど買ってきてパラパラと調べたとのことでしたが、イヴュマーが旅行代理店でもらってきた北海道観光案内の小冊子と同じく、千歳に関する記事はほんのわずかで、ほとんどが札幌について書かれていたらしいです。まあ札幌ぐらいなら最終の 3 日目にぶらぶらできる範囲内なので気楽にいけるだろうと踏んでいました(実はちょっと考えが甘かったようなのですが…後述します)。


撮影の要否 Reprise:
昨年母から 「写真なんか別に撮らんでもええ。自分の眼でしっかり見てきなさい」 という説得力のある意見を受けて眼から鱗が落ちたのですが、やっぱり安物のカメラ(Konica Q-M100V)でもメモ代わりにいろいろ見たものを撮ってきたおかげでヘタクソなりに感慨深い想い出の写真が残ったのは事実なのでした。

Q-100V 600 * 400 (店頭展示品。光学ズーム無し。引き取り価格 \350 〜 \500 也。)

というわけで昨年秋頃に新調して、母が栽培している花とか自作のプラモとか正月旅行とかで活躍 ? したSONY DSC-P10 に、レンズアダプタ VAD-PHA & 1.7 倍テレコンバージョンレンズ VCL-DH 1730 と、256MB のメモリースティック( 512MB のは 256MB の 3 倍近い価格設定で手が出ませんでした)& バッテリの予備を 1 コずつ買い足して万全の体制で臨みました(実のところ万全ではありませんでしたが…後述します)。

DSC-P10 三面画像 1024x768SONY DSC-P10 : 5 メガピクセル サイバーショット 光学 3 倍ズーム)

DSC-P10 拡大画像 144x90SONY DSC-P101.7 倍テレコンバージョンレンズ 装着画像)



Tシャツ着用 Reprise:
真夏の服装といえばジーンズに T シャツしか持っていませんし、それ以上重ね着しても暑いだけだし、それ以上脱いだらアタマのおかしい人か犯罪者です(笑)。T シャツは普段着 ・ 寝巻き兼用なのでいろいろとワケのわからないデザインのものも持っていますが、少し悩んだ挙句、結局昨年通り、一昨年につくった自作プリント T シャツに決めました。昨年も書きましたがイヴュマーは自分でどういう意味の異国の言葉が書いてあるのかわからない、もしくは全面的に賛同し難い主張が書いてあるかもしれない服を知らずに平然と着る人間のセンスはかなり疑わしいと考えているからです。
昨年の日記に写真が載ってますが、出発日の 1 日目は デンドロビウム T シャツです。胸はデンドロビウムの設定資料画稿をライトグレイで塗ってモデルグラフィックスの作例記事のタイトルから引用したロゴ、背中側は射尾卓弥氏デザインの爆導索のロゴマークです。航空祭当日の 2 日目は JASDF 801TTS の T シャツです。今年の千歳基地航空祭ページにもチロっと写っています。今回は、一泊で帰った昨年には無かった最終日の 3 日目があるので黒地に自作画像のシーブザウン T シャツに■コバルトブルー■の半袖シャツを羽織ることにしました。背中に何もプリントしていなかったのが恥ずかしかったのと黒シャツ 1 枚よりは風通しいのいい上着を着ている方が実は涼しい「…と、キートン先生も言っている」とふじ丸さんが 2 日目の航空祭の当日に言っていたからです。確かになんとなく涼しい気がしました。もしかしてイヴュマー騙されてる?



そして、運命の出発当日… Reprise:
(上記サブタイトルは「機動戦士ガンダム0083」の "観艦式当日" の冒頭ナレーション風に読んでください)

昨年同様三宮まで母にクルマで送ってもらいました。ここ数年母は父と僕の専用運転手です。昔は父が運転していたのだけれど、いつのまにか常に母が運転するようになってました。父の免許は自動二輪車限定解除です。もちろん実際に大型自動二輪に乗ったためしはありませんし現実的に不可能ですが。ウチのクルマは狭い車庫にあわせて(父は最初のクルマがトヨタ コロナだったので同じ車種に買い換えたかったそうですが車幅が大きすぎて車庫入れできなかったのでトヨタ コルサになりました)小さな普通車ですが小柄な母の後ろの席は広々としています。運転をしない父はナビ席をめいっぱい後退してリクライニングしているのでその後ろは実質的に乗車不可能ですが、親子 3 人なので 3 人乗りでちょうどいい感じです。ウチの車庫内では右側からしか乗り降りできないので僕は自然と後席右側に乗ります。ナビ席に座ると一旦店の前で止まって乗り降りするのがめんどうだからです。母は最初ほとんど道を知りませんでしたが一通だらけの三宮界隈の証券会社や銀行の用事の為に父のナビゲーションによって延々と運転してきたおかげで僕も手軽に三宮へ買い物などに出かけられるようになりました。運転の技量はともかく小刻みに修正舵をきる父の運転よりもクルリと曲がってピタッと走る母の運転の方が乗り心地がいいです。やはりセンスがあるのでしょうか。
翌々日の 21 : 30 頃に迎えに来てもらえるようお願いして、安売りの空港シャトルバスチケットを往復分買って人の列に並んでいると前便が 20 分以上遅れていると聞いて少し焦りましたが、運よく予定時間通り無事に乗車、着席できました。大きなバッグとズタ袋の 2 つの荷物を抱えていたのですがバスのバゲッジスペースに入れるのには多少不安な精密機器が入っていたのでひざの上に載せていくことにしました。バスはひとりなので酔い止めに MD でアニソンを聴いていました。ヘッドホンはソニー製本体の付属品を紛失してしまっていたのでパイオニア製の耳の穴につっこむ密閉式タイプが周囲の音をシャットアウトしてくれました。オープン式のように外を歩きながら聴くには向いていませんが、交通機関などでじっとしていればいいときにしか聴かないので、街中を歩くときとか買い物するときとかにはポケットにしまっておくのでとくに不便ではありません。MD は母の所有する CD / MD ラジカセを借りて録音、編集しています。僕の MD デッキ(現在退役)では LP モードに対応していないからです。とくに音質に問題はないと思ったので LP4 モードで 70 曲近く入れてあり、その 1 枚を延々と聴いています。退屈しのぎに読みかけの本(夏見正隆 「僕はイーグル」 第 2 巻)を持ってきていましたが一度も開くことはありませんでした。盛り上がるところで止まっているので気にはなりますが。

シャトルバスはあっという間に伊丹空港(大阪空港)に着き、約束の時間の 13 : 00 より 15 分くらい早く JAL カウンタ前でうろついていましたが、後ろから声をかけられてドキッとすると、そこには満面の笑みをたたえたふじ丸さんが立っていました。いつも集合時刻ピッタリで(または遅刻して)来る人なので、まさか予定時刻より早く着いたイヴュマーより先に来ていたとは思いもよりませんでした。とりあえず席を取るのが先決なので JAL の人に合席の取り方を訊きながら窓側の席を探しているとちょうど 2 階席が空いていたのでそこに決めました。とくに外が見たいわけではありませんが、真ん中の列だと天井のバゲージボックスがガタガタと音を立ててやかましいので敬遠したかったからです。

席さえ取れればあとは余裕をもって 25 分くらい前に搭乗口に向かえばいいのでぶらついているとふじ丸さんがメシを食いたいと言うので適当に伊丹空港内の軽食堂だか喫茶店のような店に入りました。ふじ丸さんは豚の脂身のカツカレー、イヴュマーはつきあいでコーンスープを頼みました。ウチのカレーはバーモントカレーの甘口でさえ辛いと幼稚な味覚の僕が文句を言うのでほとんどシチューに少しカレールーを入れた紛い物です。サ店のカレーはたいてい中辛と決まっているのでとても辛くて食べられません。航空祭終了後のホテルでの撮影画像のテレビモニタ鑑賞で初めて知ったのですが、このときイヴュマーは盗撮(試し撮り)されていたようで、対面でずっと話し込んでいた筈なのに迂闊にもまったくカメラに気づきませんでした。

時刻は 13 時、なにも気づかずスープをズズッとすすっているイヴュマーでしょうか。思いっ切りユルイ奴ですな。
デンドロビウム T シャツに白タオルをかけてその上にテレコンつきデジカメを首に提げています。タオルは無論季節柄汗拭きハンカチ代わりですが、主にデジカメの細いストラップを長時間提げていると痛いからです。たかがコンパクトデジカメに太いストラップは恥ずかしいですが、航空祭以降の現状( 04年 9月)のテレコン装備 & 自作 LCD フード装備型だったら当時のひも状よりちょっと太目のストラップでも買って提げてもいいかと思います。

で、まだまだ旅行はこれからだというのに無事合流できたことですっかり軽食堂でくつろいでしまって話し込んでいるうちに時計を見ると 13 時 40 分にさしかかっており、バタバタと慌てて会計を済ませて搭乗口に駆け込みました。やはりふじ丸さんは相変わらず時間にルーズなようでありました。今回は一応イヴュマーが航空祭見物のホスト役なのですから自分がしっかりしないとアカンなあと改めて思いました。

二度目のヒコーキ:
昨年の千歳行きが初めてのヒコーキ搭乗だったのですが、案外あっけないものだったので今回はわりとリラックスしていました。昨年はベルトのバックルで金属探知ゲートにひっかかって慌てましたが今回はポケットのジッポライターでひっかかりました。ふじ丸さんは荷物の三脚かなにかでちょっとひっかかっているようでしたが、イヴュマーは無意識にザックのポケットに収めてあった航空チケットを探してうろうろとゲートの人のところに戻ってたりとボケていたので少々もたついてしまいました。自分を信用できなかったが故のミスは精神的に痛いです。上家が 3 枚目の牌を切ってきたので思わず鳴いてしまったら嘲笑うように下家に同じ牌をツモ切られたって感じですかね?「自分のツモが信じられなくなったら終わりだぜ」とかいって。

でもまあ海外便じゃないから麻薬犬だとかにひっかからなくて助かりました。処方箋もなくリタリン錠一袋持ってきてましたから。リタリンは覚醒剤と同じ成分のクスリであり…。『これは水爆の原理でつくられた爆弾で…』『ってそりゃ水爆だー!』って風なネタがあさりよしとおのマンガ「地球防衛少女イコちゃん」のネタにもありましたね。リタリンは日本で唯一合法的な覚醒剤ですが、主にナルコレプシー(不意に眠ってしまう病気)に処方されるものであって鬱病患者には禁忌(鬱症状悪化や不眠などの副作用があります)の筈なのになぜか前のヤブの精神科医が処方していったのを未だにもらってるんですよね。しかしもうイヴュマーはリタリン無しでは行動不能になってしまっています。脳みそシャブシャブ役立たず〜♪

2 階席なので搭乗してから機内の階段を昇ります。中央にひとつ通路があり 3 人座席が 2 列と、思っていたより狭かったのですがふじ丸さんはメインフロアがこれくらいの小さな旅客機にも乗ったことがあるそうです。イヴュマーは左の 3 人座席の真ん中で、ふじ丸さんは通路側でした。昨年と違って窓際ではありませんでしたが地上の景色や主翼の動きもよく見えました。昨年疑問に思っていたエルロンとフラップの間の小さな舵が高速エルロンだということも帰ってきてから調べてあったのでどういった挙動をするのかよくわかりました。空の旅というページのいろいろレポート7.主翼及び12.フラップ、エルロン、スポイラーに図面と写真入りで解説されています。イヴュマーは戦闘機以外のヒコーキに疎いので参考になりました。離陸時にはスルスルと大きく展開し、巡航時にはピッタリと元の位置に収まるスロッテッドフラップは生物的で感動でしたが戦闘機や練習機のように大きくロールをうって旋回機動することのない旅客機ではエルロンはほとんど動きません。昨年、スポイラーだかアクセスハッチだかわからなかった部分はどうもスポイラーだとのことですがイヴュマーは着陸時の「キュッ」という心地よいショックを味わいたかったので窓の外のスポイラーの動きは見ていませんでした。F-1 支援戦闘機 / T-2 高等練習機は電動スポイラーで横操縦をするのが特徴ですが大きく高度を失うのでその他の戦闘機ではあまりスポイラーは見かけない気がします。アニメ戦闘機の VF-1 はイラストによってはなぜかスポイラーが装備されているようですが意外です。確かに VF-1 のデザイン途上で意図的に似せていったといわれる現在退役中の F-14 にはスポイラーが装備されているようですが…。
イヴュマーは現用 / 新鋭戦闘機ではほとんどスポイラーが廃止されているように思い込んでいたので非常に疑問でした。戦闘機の主翼の舵面は旅客機のような単機能ではなくて、本来左右差動する外側のエルロン(補助翼)が離着陸時には両方とも下がってフラップにもなるというフラッペロンが標準装備されてたりします。外観はシンプルですが操舵に関しては複雑な制御系が必要です。尾翼に至っては F-117 Night Hawk や YF-23 Gray Ghost のような斜め 2 枚の舵面がラダーとエレベータを兼用していたり(ラダベータ?)果ては B-2 Spirits のような無尾翼全翼機が、おそらくは従来のインタフェイスで操縦されているものと思われます。しかしながら輸送機や旅客機は基本中の基本のヒコーキの翼や舵面を備え、それぞれ専用の舵面を持ち、インタフェイスにとくにフライバイワイヤやコンピュータ支援制御を要しない安定したかたちとして完成しています。従来型と異なる翼舵面のヒコーキを飛ばそうとしたら従来とは異なる専用操縦インタフェイスに変えてしまうか(大戦中には実験的に存在したそうです)、従来型のインタフェイスでコンピュータ支援制御を介して従来同様の操縦者の入力を翻訳して舵面に出力するかということになります。軍用のヒコーキは舵面の簡略化と引き換えに制御系を複雑にしているのに対して、旅客機は舵面が多い分構造はやや複雑にはなりますが制御系を簡略化できるのでしょう。どちらが堅牢で安全な方針かどうかは解りませんが。なんだか双発エンジンか単発エンジンかどちらが安全かみたいな答えの出ない話ですけれども。

途中で多少揺れがありましたがほとんど快適な飛行でした。通路すぐ前の通路正面に扉のようなものがあって、もしかしてコクピットに通じているのかと思いましたが、両側に化粧室がありました。旅客機の化粧室は新幹線の化粧室の半分以下の面積で機体の丸みに沿って正面の壁がせりあがって天井まで圧迫感がある筈なのに機能的なデザインでまったく不自由に感じませんでした。これは持って帰って部屋に設置したいもののひとつですね。無理ですけど。

時間的に千歳到着近くになって急に耳がおかしくなりました。ふじ丸さんに自分が大声で喋っているか訊いてみましたが普通に話しているとのことでした。高空への減圧は徐々に行われるのに対して逆は比較的短い時間でなされるのかもしれません。耳がおかしいのであまり大声を出さないように、それでも他愛のない話を続けているうちにヒコーキは新千歳空港に無事到着しました。ホントにあっけないフライトです。

ホテルのシャトルバスが無い時間帯なので計画時にはタクシーの方がいいかと考えていましたがふじ丸さんの意向でバスでホテルに向かうことにしました。中央バスの終点が今夜の宿となるホテル日航千歳です。



北海道上陸記念初ショットは新千歳空港バス停の側溝の蓋です。こんなに大きくヒコーキマークが描かれていたら千歳も札幌も入ってしまいますね。ちゃんと北方領土も描かれています。




身分不相応なホテル:
新千歳空港を出たところでバス停を探してもよかったが、なにも思わず自然とタクシーに乗った。所要時間は半分、料金は10倍…ま、いっか。運転手のジジイは耳が遠くて声が小さく、僕もヒコーキで耳がおかしくなっていたので会話が全然かみ合わないこと甚だし。ホテルのそばの自衛隊基地のゲートを教えてくれと叫ぶと、ホテルの角を曲がりながら『あれが 2空団(にくうだん)ですよ。すぐそこです』と言うので振り向くとそれっぽいゲートがあった。しかし 2空団なんつー内部略称的なコトバが一般地元民に流通しているらしい。地元民なら航空自衛隊千歳基地のことは "基地" とか "自衛隊" とか呼ぶのが自然な気がしていたけれども。だいたい千歳基地に所在するのは 2空団、すなわち航空総隊 北部航空方面隊 第2航空団だけじゃなくて他にも部隊があるのに不公平だなぁ。というところでホテル日航千歳の玄関口に乗りつける。外は小雨模様だった。

フロントに行くと『いらっしゃいませ』…えーと…ゴソゴソと旅行代理店の宿泊クーポン券を出す。差し出されたいくつもの項目がある用紙に汚い字でサラサラ書いていると『結構ですよ』と遮られ『701号室でございます』とルームキーを渡される。単に本人照会の儀式だったのだろうか。是非昼食にとホテル内の各種レストランを勧められる…と、横から『お客様、お荷物をどうぞ』と言われたのでなにげにひとつきりのバッグを手渡すと、ポーター(ボーイ?)が台車に荷物を載せて待ち構えていた。『ご案内致します』という彼についていってエレベータに乗り、7階の部屋に通されて『お荷物こちらでよろしいですか』と荷物置きにバッグを据えられ、照明設備等の説明を受けると『では、ごゆっくり』…と、僕はひとり取り残された。ホテルなんだからとくに驚くようなサービスではないのだけれども、同じ価格帯で以前に僕が仕事でよく泊まった横浜や福岡のビジネスホテルでは考えられないことだったので多少面食らったのは確かである。都心に比べて土地や人件費が安いのか。ともかく部屋の検分を…ベッドはセミダブルで広々としている。ハメ殺しの窓は大きくて昼間はとても明るい…が、照明は玄関とユニットバス内の他には、微妙なフットライトと、ベッドサイドとデスクサイドの笠付き白熱球スタンドのみである。僕は寝るときも蛍光灯を全開にしているのでかなり頼りない気がするが、雰囲気優先というものかもしれない。わざわざ電球なんか使って電気代食うだけなのにな、と僕などは思ってしまうのだが。ユニットバスは僕の知る標準的なサイズよりひとまわり以上大きい。なにより特徴的なのが B1 はあろうかという巨大な鏡である。鏡といえばデスクの壁面にも B2 ほどの鏡があるし、玄関には充分な大きさの姿見がある。その後エレベータで自衛官のふたり連れを見かけたが、やはり民間のサラリーマン風情と違って隙が無くビシッとしている。土地柄、出張等で千歳基地を訪れる自衛官たちがこのホテルの上客なのだとしたら、これらの過剰な鏡類は服装に厳しい彼らの要求に応える為の設備なのかもしれない。

徘徊するカッパ男:
さて、なにより天候が気になるのでテレビをつける。千歳市は一応札幌近郊らしいのでテレビ東京系も映る。それよりこの日は土曜なので TBS 系の方が重要なのだが…それはまあ夕方のお楽しみ。で、NHK はしょっちゅう台風情報を流しているが通過後の被害状況ばかりで予想進路はほとんど出てこない。さすがに地元局だから北海道の天気予報はたびたび流れるが地名がわからん。近畿地方在住の僕でも関東地方や九州地方のお天気マップならすぐにわかる。北海道はなんとか支庁とかいう行政区分?で区分けされているらしいのだが本州人は都道府県単位でしか習っていないからわからない。いっそ北海道も県単位に行政区分つくって日本人みんなに義務教育で教え込ませればいいのにとか思う。あ、北海道では太平洋側はそのままだけど、"日本海側" とは言わずに "オホーツク海側" って言うのな。そうそう、天気だよ天気…どうも札幌近郊は "雨のちくもり" のままのようであり…朝まで雨が続くなら飛行展示はないんだろうなぁと思うと気が重くなる。
とくに意味は無いが持参したレインコート上下を着て外に出てみることにする。買ったばかりでどれくらいの動きやすさ、防水性、フードの視野があるかを確かめて慣れる為と、ゲートまでの道の確認の為である。奇妙な風体のままフロントにルームキーを預け、外を歩き回ってみるとゲートまで意外と距離があることがわかった。また、そこから航空祭に入場できることをゲートの人に確認した。ホテルへの帰り道は反対側の歩道を通って中央バス千歳ターミナルを訪ねて新千歳空港への行き方を確認しておいた。少し先にコンビニがあったのでなんとなく入ってなんとなく「ワールドタンクミュージアム」シリーズ 4 を 7両購入。そのままホテルに戻った。

[ 本日の WTM 4 の内訳 ]
90式戦車・冬季迷彩
74式戦車・単色迷彩
74式戦車・冬季迷彩
61式戦車・二色迷彩
61式戦車・ドロップ迷彩
60式自走無反動砲・冬季迷彩
60式自走無反動砲・二色迷彩

やたら冬季迷彩が多い気もするけど北海道だから?じゃ那覇基地近辺だとトロピカル迷彩が!?

遅すぎた昼食:
このホテルでしか使えない 1,000円分のクーポン券が 2枚あるので珍しく食事をする。ロビーラウンジ、バーの類は却下。つきあいで相手と同量飲むのはかつて守っていた礼儀だが、酒を飲むより楽しくて気持ちよくなる処方箋はいくらでもある。アルコールによる多幸感は同じだけの恐慌をもたらす。デスクの上にメニューらしき紙切れがある。日本料理…カニ…6,000円から8,000円…バカバカしいのでパス。中国料理もパス。レストラン ユーカラ(カラオケマシンみたいな店名…)で洋食フェア…1,200円のオムライスに決定する。ビーフシチューがかかっていて、冷製ポテトスープがついている。オムライスの中身は定番のチキンライスでなく半熟タマゴ飯だったのでとくに味わうこともなく噛み砕いて飲み下す。ポテトスープもこの上なく不味かったので、両手でボウルを持って一気に飲み干す。200円ちょっとの出費にしては随分と燃料補給できたので部屋に戻り、持参したカロリーメイト コーヒー味を飲む。至極美味である。固形の飯など疲れるしめんどくさいのであまり摂取したくないが、もしかしたら美味いかもしれないという微かな希望にすがってしまう。たいていは裏切られるが。

早すぎた入浴:
これといってすることもないのでいきなり風呂に入る。学生時代のアパートのユニットバスには蛇口がひとつだったがここのは洗面用とバスタブ用のふたつがある。べつにひとつでもこと足りるんだけどな。バスタブ側の蛇口から盛大に湯を出す。ふとシャワーにはどうやって切り替えるんだろうと思ったら中央に shower と刻印された突起がある。左に回す、動かない、右に回す、動かない、押し込む、動かない…アレ?と僕はすぐにギブアップしてフロントにお願いする。ボーイさんがやってきて僕と同じように格闘している…僕は『左右に回してもダメ、押しても引いても…ッ!』はたと僕が手を打つと、ボーイさんが出てきて『引っ張るみたいですね』ということでした。やれやれ。『それでは、ごゆっくり』とボーイさんは去っていった。ひとり暮らしの頃のユニットバスではバスタブに湯をはるなど皆無に近かったが、ホテルではいつも湯をドバドバ使う。適温になったので湯に体を沈めるが、面積は広いのに浅めのところにサブ排水口があって水圧を感じるほど潜り込めない。半身浴を推奨しているのだろうかと思いつつバスタブの湯に浸かったまま備品のシャンプーとリンスとせっけんで適当に体を洗う。たまに風呂に入るとヒゲを剃ったり脂や垢を落とすのに時間がかかってしょうがないが、前日に入ったばかりだと入浴はあっという間に終わってしまう。北海道は涼しくて汗もかかないし。

そうそう、バスタブで思い出したが、ホテルは立地条件によって同価格帯でも部屋の大きさが著しく異なる。
5年以上も前の話なので現在では当てにしてもらっても困るが、博多(福岡)で宿泊するなら東急innである。ツインで泊まってもかなり安上がりだったように憶えている。建物同様調度品もチープだが新品同様である。テレビデオもあったりする。なに、壊れて買い換えるにしても安いものだ。そしてバスタブがデカイ。正反対に絶対泊まってはいけないのが天神にある某ホテルだ。立地条件からして比較的割高料金なのだが、部屋のサイズはヒトの居住限界を遥かに下回っている。ベッドは足がつかえて頭を打つほどのサイズで、バスタブに至っては当時 身長174p 体重52s であった僕の体がまったく入り込めなかったという衝撃的な狭さを誇る。ほとんどの男性客が入浴不可能だろう。ユニットバスというものが既製品の中からサイズを選ぶのだとしたら通常このサイズはラインナップされないだろう。ホテルという大口顧客に無理難題なサイズを指定されてやむなくつくらされたユニットバスなのかもしれない。まあ、終電を逃した酔っ払いが駆け込んで倒れこむぐらいにはちょうどいいのだろうが明日の仕事の為に脳に充分な睡眠を与える必要がある人にとっては鬼門である。

娯楽の王様?:
外は大窓に打ちつける雨が鬱陶しいのでテレビに依存する。テレビではあまり台風の予想進路や速度といった情報を流さないので公営放送から TBS 系にシフトする。最初は東京都の抱える問題の話だったのが札幌市との相似点を反復し始めて、ああ、ローカル番組だったんだと気づく。17:30を過ぎてもなお北海道ローカルは続く。本放映はあまり見られないから DVD で続けて見ていて、それでもたまに本放映が見られるとちょっとうれしい「機動戦士ガンダム SEED 」だけれども、地方によっては放映時刻が違うのかも、と思っていたところで唐突にローカル番組は終了し、それっぽい CF に続いてそいつは始まった。じーっと見てたけど、ほとんど印象に残らなかった。やっぱり通して見ないとダメだ。そしてチャネルを変え続けていると北海道ローカルばかりでとてもつまらない。そもそも僕はスカパーのアニメ専門チャネルしか見ない習慣があるので実写の醜い人間の姿ばかりを映すテレビにはうんざりしてきて比較的マシな公営放送にシフトした。僕は明朝の千歳の天候にしか興味がないのでどうでもいい情報ばかりが通り過ぎて時間を浪費し続けていった。テレビって本当につまんないものなんだなぁ。

強制夕食:
そういえばここでしか使えない 1,000円分のクーポン券が 1枚残っている。明日の朝食には宿泊のオマケのバイキング券がある。とくに腹は減っていないが本当に減るのを待っていたら夜が明ける。明日の昼はなにも食べる予定がない。レストランの閉店時間が近い。というわけで僕は自動的に浴衣から Tシャツに着替えてレストラン ユーカラでカニクリームコロッケ(パン及びホットミルクティー)を食べる。黙々と食べながらも 『この半分の量でいいんだよまったく!しまいには残すぞ!』とか思いつつ、全部食べないと帰してもらえないような気がしてきたので全部食べる。僕には常人の 1人前分の食事を摂ることが苦行に思えてならない。かといっていつでも好きなものを食べられるとは限らない旅先において食事を残すことはのちに悔いる結果にならないとも限らない。最後にミルクティー 2杯を飲んで胃が臨界量に達した。満腹感を快感に感じる人もいるかもしれないが僕はどうにもこの重苦しい感触が苦手である。中国だと出された料理を残さず食べてしまうと出した方が客を満腹にさせられなかったと残念に思われるので多少残した方がよい(円滑にゆく)らしい。一見してうらやましいが、出す方はなにがなんでも客を満腹にさせてやると意気込んでいるわけだから考えようによっては非常に恐ろしい。僕は、満腹などというのは不自然で無駄にゼータクな状態だと考えているからである。

そして千歳の夜が明ける:
行動計画によれば 21時就寝なのだけれど、部屋のアラームとモーニングコール両方をセットしていても寝過ごすのが怖くて眠れない。前日も寝ていないというのに…つーか余計爆睡してしまう可能性も高いわけだが。相変わらずやむことのない小雨が打ちつける水滴が窓に流れる。テレビはソ連の映画かなにかを流しているが耳に入らない。浴衣は鬱陶しいので Tシャツのままベッドをごろごろしながらときどき公営放送の台風情報を確認する。暴風域は千歳を抜けた、というかかすっただけで北海道太平洋側へ変針していくようだ。状況は好転しているとみていい。あとはこの小雨がやんでくれればノー問題である。起きていてもなんにもならないのだがまんじりともせず朝がくるのを待っている。じーっとしてると雨が降ろうが晴れようがもーどーでもいい気分になってくる。イカンイカン。とにかく早く朝になって答が出ないかなあ…長い静寂…すっかり雨はやんで朝陽が昇った。成り行き任せの長い博打に望外の勝ちを拾った僕はそれだけでいくばくかの達成感を得る。



早朝バイキング:
午前 6時からレストランでバイキング。この早朝にそこそこの客が集まっている。椀に割り落とされた生卵が美味しそうだったので、滅多にないことだが米飯を少なめによそって、生卵をほぐして白いところを除去して、しょうゆをかけてかきまぜ、米飯にかけてかきこむ。実に適切な量である。デザートにメロンを 2切れ食べる。最後に牛乳があったので小さいグラスで何杯も飲む。前方のカッチリしてそうな人のトレーには色とりどりのおかずが並び、まんべんなく食べ終わってゆく。極めて健康的な食事だろうが美味そうには思えなかった。



そして、運命の航空祭当日……:
7:20頃、着替えて支度して荷物まとめて出発準備完了、てところで千歳基地に聞く『飛行展示、ありますよ!ゲートはもう 7時から開いてますよ』とのことで多少バタバタしながらチェックアウト、徒歩で出発、しばらく歩くと基地ゲート到着。ほとんどがクルマの客で歩いていく人は疎らである。通りすがりの自衛官の方々の挨拶に倣って『おはようございます!』と元気よく挨拶して自分に喝を入れる。これからがお楽しみの本番なのだ。

航空祭の内容につきましては下記↓
航空系 / 2003 航空自衛隊千歳基地 航空祭 をご覧ください。








□ ノースペシメン
|
・―□ 日記系
    |
    ・―□ 03年8月